エキゾチックな顔立ちから、クールな印象が感じられるが、
「初対面から人懐っこい印象でした。人の懐に入るのがうまいんです。でも、言葉遣いがしっかりしていて、失礼がないように気をつけている。人の考えや気持ちをくみ取ることも上手でしたね。
寮には栄養士さんが常駐していて、栄養バランスに配慮した食事が提供されていました。それがきっかけで、彼女は食事の面でストイックになったんだと思います。徹底したカロリー計算を実践して、“午後にレッスンを控えているから、タンパク質を多めにとるようにしよう”とか調整していました。でも誰しも“あれが食べたい!”と思うときがあるじゃないですか。まだ食べ盛りの10代でしたけど、必死で我慢することもありましたよ」
ダンスボーカルか、それとも俳優活動か
2018年には、「α―X's」のメンバー全員が卒業することに。翌年から本格的に俳優業をスタートさせることになるが、高石は心が揺れていたという。
「グループを卒業したとき、このままダンスボーカルを続けたいのか、それとも俳優として活動したいのか、自分の気持ちがわからなくなることがあったそうです。しかし、俳優を志した、保育園のときを思い出し、役者への道を進むことにしたそうです」(映画誌ライター、以下同)
2020年には、不動の人気を誇るアニメ『鬼滅の刃』の舞台に出演。主人公の竈門炭治郎の妹である禰豆子役に抜擢された。そして2021年、日本中のアクションファンを虜にし、彼女を一躍有名にした作品に出合う。
「映画『ベイビーわるきゅーれ』では、プロの殺し屋である女子高生ちさとを“怪演”し、話題を呼びました。役作りのために、撮影以外の時間も、常にモデルガンを持って行動したそうです。人気に拍車がかかり、映画は3部製作されることに。その後、テレビ東京で連続ドラマとしても放送されました」