大阪・関西万博の象徴的な存在が1位に
1位は大屋根リング。
「思った以上に大きく美しかった。コレなしでは成功はなかった」(大阪府・36歳・女性)、「実際に見るとすごい。あと少しで解体されるのはもったいない」(大阪府・56歳・女性)、「壮大な建築に目を見張った」(大阪府・65歳・女性)と、77票(44/33)獲得。大阪・関西万博のシンボルで、テレビのニュースでもおなじみに。
「開幕前は『単なる丸い建築物だろ』なんて言われていたけれど、いざ実物を見てみたらスケール感が全然違う。リングそのものもきれいだし、上から眺める景色がやはり素晴らしく、特に夜景は見事」
スカイウォークの高さは約12メートル、全周約2キロ。「最大の木造建築物」として、今年3月4日にギネス世界記録に認定された。万博終了後は一部を残すことが決定した。
「これまでも万博後に残されたものはあって、太陽の塔(1970年大阪万博)がそう。あと愛知万博(2005年)のグローバル・ループという木造の建造物が一部残されています。ただ数年たつとだいぶ劣化してしまい、朽ちていく様が残念だった。栄光を極めたままの姿で記憶に残しておきたい、という気持ちもありますね」
大阪・関西万博の閉幕は10月13日。「思っていたより楽しかった」という声も多かった今回の万博。最新技術やデザインだけでなく、そこに込められた人の思いが共感を呼んだのかもしれない。
二神 敦 万博&博覧会マニア。1990年の大阪・花の万博から、前回のドバイ万博など16種類の万国博覧会、世界170以上もの博覧会を訪れた。大阪・関西万博もほぼ毎日訪れている
<取材・文/小野寺悦子>