例えば、「寝るのが早いので夜は何時までなら連絡がつきます」と伝えておく。または「何時~何時までしかスマホは使いません」とプロフィールに明記しておく。

“触れる環境を整えること”を考える

家庭や仕事、宅配便や電話など、相手が納得しやすい理由をつけてやりとりを抜ける。時間が空いた時にチェックし、必要なものだけ返答するというスタンスにしましょう。返信は自分の都合がいい時間に余裕を持って、が大原則

 一方で、高橋さんはSNSは“疲れる”ことばかりではないと話す。

SNSは多くの情報を得られるなどメリットもあります。疲れないために“切る”のではなく、“触れる環境を整えること”を考えましょう。誤解やストレスは“非対面”によって相手の感情が見えないことが原因です。SNSはあくまでリアルの補完ツール。疲れたら基本に立ち返って直接会って話す。そして、リアルな関係や生活を整え、楽しむことが何より重要だと思います

高橋暁子著『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社+α新書)
【写真】SNSに疲れた人はチェック! 今すぐ実践したい縛られない10の方法

『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社+α新書)

取材・文/小野寺悦子

高橋暁子さん ITジャーナリスト。成蹊大学客員教授。SNSや情報リテラシー教育が専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育事情に詳しい。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナー、講義などを行っている。