「思いやりを大切に」政孝さんの言葉
'12年に『5時に夢中!』を卒業。以降、芸能界での“立ち位置”に頭を悩ませていた太郎だが、'19年に長男が誕生したころ、芸能界以外の仕事に挑戦することに。
「児童向けの体操教室でサポートスタッフのバイトを始めました。僕自身、テレビのスポーツバラエティー番組に出演したりと運動は大好きでしたからね」
子どもたちと触れ合う楽しさに目覚めた太郎は、今年1月、自身が運営する幼児体操教室『アクティブキッズPE』をオープン。
「僕の体操教室は、まだ投資段階。会社員として働いている奥さんに助けられています。教室では、英語を交えたコミュニケーションを取りながら、身体を動かすというスタイルでやっています。運動や英語を通じて子どもたちそれぞれが自分の好きなことを見つけてほしいと思って取り組んでいます」
テレビの仕事一筋だった父・政孝さんと対照的に、新しい居場所を見つけることができた太郎。その根底には、自分が父親にしてほしかったことを実践している側面もあるという。
「父は家では近寄りがたく、最後まで深く触れ合うことができませんでした。僕は体操教室の子どもはもちろん、自分の息子とは一緒に旅行したり、トスバッティングなど運動をしたりと触れ合って一緒に過ごす時間を大切にしているんです」
父と違った人生を歩んでいるように見える太郎だが、政孝さんの教えも息づいているという。
「よく父は、色紙に“思いやりを大切に”と書いていたのですが、子どもたちを指導していると思いやりの大事さを痛感します」
父の背中を見ながら仕事に取り組んできた太郎。その魂は時代に合わせながら受け継いでいるようだ。











