容姿いじりが問題視

なかじままりによる片山さつき財務大臣のものまね(インスタグラムより)
なかじままりによる片山さつき財務大臣のものまね(インスタグラムより)
【写真】「ただただ失礼過ぎる」モノマネタレントによる片山さつき財務大臣

 確かにモノマネをするなら見た目を寄せればいいだけで、つけまつ毛が取れかかっているシーンを切り取ったのは明らかな“容姿いじり”だろう。かつてはお笑いでも多く見られた容姿いじりだが、昨今はそれが問題視される傾向にある中で、このモノマネが批判を呼んだのは当然とも言える。

「外見に関しての言動で、対象とされた人や見ている人が不愉快になるようなものは近年テレビでも歓迎されません。2021年には“3時のヒロイン”の福田麻貴さんがXで《私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました!》と宣言。その後出演したフジテレビ系の『ワイドナショー』で、“ウケなくなっているのを感じていた”と説明していました」(前出・芸能ライター)

 また、「これで誰かが傷ついたりするかも、と心配しながらネタを披露するってなんやねん、と思って」とも語っていた福田。他にも元尼神インターの誠子など、容姿いじりを辞めると宣言した芸人もいるように、お笑い芸人は容姿いじりを封印しつつある。容姿をネタにしなくとも、お笑い芸人なら他のネタで笑わせればいいのだ。

 一方、モノマネ芸人となるとそうはいかない。基本的に見た目で笑いを取るスタンスのモノマネ芸人。しかし容姿いじりがダメとなると、そもそも容姿いじりで成り立っている彼らは今後どうしていけばいいのか。“モノマネ”そのもののあり方を変えていくべきか否か……中々難しい時代になってきているのかもしれない。