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ー 利用するには条件を満たす必要も
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ー p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; text-align: justify; font: 11.5px Helvetica} リスク分散させて株式投資も視野に
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ー 相続争いのリスクも避けやすく

 

 銀行ではシニア層を対象とした定期預金のサービスや金融商品が増加。通常よりも高い金利が適用されている。

「昨今では“貯蓄から投資へ”という流れがある中、これまで貯蓄中心で資産運用をしてきたシニア層は投資に躊躇する人もいるでしょう。この世代は何より元本割れは避けたいという傾向が強いので“投資より貯蓄”を選ぶ人は少なくありません」

 こう語るのは、ファイナンシャルプランナーの原田茂樹さん。シニア層は預貯金の金利が高かった時代を知っているため、預金への信頼度が高い。

利用するには条件を満たす必要も

「預金のメリットは、損を心配する必要がなく、簡単にお金を引き出せる流動性の高さ。急な出費や医療費が必要になったときでも、ATMやインターネットバンキングからすぐに引き出せます。定期預金であっても短期のものが一般的なので、“いざという時にすぐ用意できるお金”であることが安心につながっているのでしょう」(原田さん、以下同)

 シニア向けのキャンペーン商品は、退職金など、まとまったお金の安全な預け先として選ばれているようだ。

「例えば金利がわずか0・2%高いだけでも、500万円を預けると年間で約1万円(税引き前)の利息が受け取れます。増えたお金で、ちょっとした旅行や美味しい食事を楽しむ。普通預金で眠らせておくよりいいですよね」

 退職金向けのキャンペーンは、さまざまな金融機関で行われているが、利用するには金融機関が設けた所定の条件を満たす必要もある。

「例えば“退職金を受け取ってから◯年以内”“投資信託と定期預金をセットで申し込み”“満期は3か月程度と短い”などです。選ぶ際には各金融機関の条件をよく確認しておくことが大切です」