必要なのは「具体的な指示」

 しかし、いざ使ってみると、AIからの回答が的外れで、首をかしげることもある。

「実際に使ってみて、うーんとなるのは、『〇〇を教えて』という、プロンプト内容が曖昧になっているんだと思います。AIは膨大な情報を持っているので、ざっくりしたプロンプト内容だと、何にでも当てはまるような回答しか出してきません。いいアウトプットが欲しいなら、いいプロンプトを入力することが大事です」

 それには具体的な情報が必要で、ポイントは“背景情報”“数”“形式”の3つだという。

「例えば、誕生日パーティーで料理を何にしたらいいか尋ねるときは、『義母の80歳の誕生日に、子どもを含む家族8人が集まるホームパーティーをします。みんながおいしく食べられる料理を教えて』と入力すると、こちらが求めている答えが出てくる。さらにプレゼントは何が喜ばれるか、食器や花はどんなものがいいか、どんどん相談していくと、ぴったりなアウトプットが出てくるはずです」

 とはいえAIを過信するのは考えもの、と注意を促す。

一番の注意点は、情報の正確性です。回答が必ず正しいとは限りません。昔の情報から持ってきている場合もありますから、アウトプットをうのみにしすぎず、事実確認はしっかり行う。病気やケガなどの情報は、特に注意が必要です。

 また、個人情報を入力しすぎないことも大事。ChatGPTの設定の『すべてのユーザー向けにモデルを改善する』という項目がオフになっていれば、私たちが入力する質問内容は学習データに使われませんが、オンになっていると使われる可能性があるので、必ずオフにしておくこと。オフにしていても住所や銀行口座など、漏洩すると危険な個人情報は入れないようにしましょう」

 AIには、こうした注意点もあるが、やはり今後使えるようになったほうがいいのは確か。この流れは今後もますます広がっていくと扇田さん。

「この先、AIを使える人と使えない人とでは、人生の質に大きな違いが出ると感じています。AIが人の仕事を奪うなんていわれますが、実際は人を助ける方向に進化していますので、私たちの生活を豊かにするものとして、どんどん活用していけばよいと思います。使っているうちに、だんだんコツもつかめていくので、まずはトライしてみてください」

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