世界中に広まる「愛子天皇」の声
愛子さまのご訪問は感動だけでなく、希望ももたらしたようだ。NPO法人「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN」の代表看護師で、今回、愛子さまが訪問された「ラオ・フレンズ小児病院」に勤務する赤尾和美さんはこう振り返る。
「愛子さまからはラオス特有の疾患や日本の医療現場との違いについてなど、かなり専門的なご質問をたくさんいただきました。一番印象に残っているのは“お仕事をされていて異文化を感じたご経験はありますか?”というご質問でした。
私は活動についてお話しする機会がある際は“異文化・異医療”というテーマを取り上げています。異文化の中で働くことの課題を深く理解していただけたことに感銘を受けました」
そして赤尾さんは、今回の愛子さまのご視察は「非常に意義深いものだった」と続ける。
「ラオスは、さまざまな事情から“医療が身近にない”という問題を抱えています。これまで、ラオスでの医療活動についてさまざまな場でお話ししてきましたが、ラオスがどこにあるのか知らない人も多くいました。
今回のご訪問によって、ラオスの人々や医療、子どもたちの現状について興味を持ってくださる方が増えたと思います。知名度が低いゆえに海外からのサポートを受けにくい状況もありましたが、国際的に注目が集まることで、よりよい支援につながると思っています」
現地で大絶賛を呼んだ愛子さまのラオスご訪問。その結果、日本で根強い“『愛子天皇』を熱望する声”が世界中に波及しつつあるという。
「ラオスの現地メディア『The Laotian Times』は愛子さまのご来訪について報じつつ、“日本では皇統を継ぐことができるのは男系男子のみだが、女性が皇位につくことを認める世論が高まっている”という趣旨の記事を掲載しています。
さらにイギリスのライフスタイルメディアの『Tatler』でも、愛子さまの初めての海外公式訪問が“輝かしいものだった”としたうえで“なぜ父の皇位を継承できないのか”と指摘する記事を掲載したのです」(皇室ジャーナリスト、以下同)
2024年に『共同通信』が行った調査によると女性天皇を認める人は9割に上る。この世論は今後さらに世界中に広まっていく可能性を秘めているという。
「愛子さまを天皇にという声は、2024年に愛子さまが学習院大学を卒業して、本格的に公務を担われるようになって以降、目立つようになりました。皇位継承者を男系男子のみに限定しては、皇室の存続が危ぶまれるという点や、愛子さまのお人柄も相まって“愛子さまを天皇に”との声は日に日に高まっています。
初の海外公式訪問を終え、今後は国際親善のため、年に1度のペースで海外へ赴かれることが予測されます。そうなれば、『愛子天皇論』がさらに世界中に広まっていく可能性も考えられるのです」
愛子さまフィーバーは国内にとどまらず、世界にもとどろきつつある─。











