11月30日、X(旧ツイッター)に投稿されたカツ丼の写真が、1200万回以上表示されるという異例の拡散を見せ、ネット上で大きな物議を醸している。問題となったのは、北海道の蕎麦屋で提供されたカツ丼の肉が、芯まで火の通っていない“生肉”だったという衝撃的な投稿だ。
当該店舗にコメントを求めると
投稿主は「何度か食べてる店だが、カツ丼の肉が赤い」とXに投稿。添えられた写真には、衣は揚がっているにもかかわらず、中心部が鮮やかなピンク色の豚肉がはっきりと確認できる。
投稿主によると、店に最初の指摘をした際、店側は「そんなことない」と否定したという。客が肉を並べて衣を剥がして確認すると、ようやく店側はミスを認め、「作り直す」と提案。しかし、投稿主は「食中毒になるから要らんよ」と拒否したという。
この対応に対してSNS上では、《がっつり生。食中毒になるから要らんよという気持ちわかる》、《衛生管理がありえない》と調理の安全性への批判が殺到した。
また、《衣は揚げ色がついているのになんで肉がこんなに赤いんだろう…》といった素朴な疑問も。
その点についてグルメライターは調理工程のミスを指摘する。
「このカツ丼の肉は油の温度が高すぎたか、あるいは揚げる時間が短すぎたため、衣だけが先に仕上がってしまい、熱が肉の芯まで伝わらなかったのだと思います。
ただし、時間が短かっただけにしては肉に火が通っていないので、冷凍された肉を冷蔵の肉と同じ調理法で揚げてしまった可能性もあります。通常、冷凍したトンカツを揚げる場合は油の温度を少し低めにしてじっくり揚げる必要がありますが、冷蔵と同じ温度や時間で揚げてしまうと、芯温が上がらず、外側だけが揚がった生焼けの状態になりやすいです」
豚肉は食中毒のリスクが高いため、飲食店にとって生焼けの提供は絶対に避けなければならない。今回の投稿を受け、当該店舗に取材を申し込んだところ、「原因と対策を講じて保健所ともやりとりをしたので、特にコメントすることはありません」とのことだった。
今後はきっと美味しいカツ丼を作ってくれることだろう。













