ドロドロ作品での活躍
第2位は、50代以上の読者には懐かしい! フィリピン出身の女優、ルビー・モレノ(60)。彼女を一躍有名にしたのが、最高視聴率30%超えを記録した1992年のドラマ『愛という名のもとに』(フジテレビ系)。役どころは、フィリピンから日本に出稼ぎに来たホステス、通称“ジャパゆきさん”。中野英雄演じる“チョロ”を騙して自殺に追い込むなど、脇役ながら重要なキーパーソンを演じた。
「インパクトのある演技が記憶に残っている」(大阪府・59歳・男性)と、50代~60代の男性を中心に票を集めた。
「ドロドロ要素満載の野島伸司脚本作品で、不幸を象徴するような役どころでした。日本での活躍から30年以上たっても2位にランクインするとは、それだけ彼女の印象が強烈だったということでしょう」
ドラマ放送の翌年には、崔洋一監督の映画『月はどっちに出ている』の演技で、ブルーリボン賞、日本アカデミー賞など主演女優賞を総なめ。
だがその後、テレビドラマで演じた役どころと同じく実際にフィリピンパブのホステスをしていた過去や、離婚歴があり子どもがいる事実を隠していたことなどを週刊誌に報じられ仕事が減少。“お騒がせ女優”のイメージが定着し、間もなく日本の芸能界から姿を消すことになった。
「今思い返してみても、そんなに騒ぎ立てるような過去ではなかったはず。彼女が歩んできた人生をあんなふうにセンセーショナルに書き立てるなんて、30年前の当時、フィリピン人女性に対する偏見があったとしか思えません。チャーミングで魅力的な方ですから、もっと活躍できたはずだと思うと残念です」
事務所とのトラブル、その後の和解など紆余曲折を経て、最近は少しずつ女優としての仕事も再開。また彼女の活躍が見られるかも?











