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ー 主力選手3人がチームを離れたばかり
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ー 16シーズンにわたって巨人と“同居”

 

 北海道日本ハムファイターズからFA権(フリーエージェント)を行使して、読売ジャイアンツに移籍した松本剛選手(31)。移籍に伴う「人的補償」の行方を固唾を飲んで見守った巨人ファン、そして選手だったが、日ハムの決断はやはりーー。

 ピークを過ぎた生え抜きのベテランか、それとも将来有望な若手か、松本のFA移籍と引き換えに発生する人的補償をめぐって、野球評論家やファンは“身代わり”となる選手を予想しあったが、結果的にいずれも外れとなりそうだ。

 12月9日配信の『日刊スポーツ』Web版によると、日ハムは巨人が提出した「プロテクト名簿」を受け取るも人的補償を選択せず、松本の今季年俸1億1000万円の60%にあたる金額を「金銭補償」として求めるとのこと。

 FA権行使に伴う人的補償は、時に大物選手もプロテクトリストから漏れて他球団に移籍するなど、以前より球界内外でルールをめぐって物議を醸している。しかし主力選手を失うことによる戦力の偏りを埋めるために設けられたルールでもあり、特に自軍選手が他チームに移籍することも多い日ハムだけに、活用すべきルールでもある。

主力選手3人がチームを離れたばかり

 今オフも松本のほか、伏見寅威捕手(35)がトレードで阪神タイガースに、FA権を行使した石井一成選手(31)が埼玉西武ライオンズに移籍と、主力級選手3人を失ったばかり。それだけに巨人から有望選手を獲得するものと思われたが……、

「それでも人的補償を選択しなかったのはファイターズ球団の編成・経営方針とも言いますか、特に巨人とは“持ちつ持たれつ”の関係を築いているだけに、ファンの心情も考慮した上で見送ったのが実情だと思いますね」

 とはパ・リーグを中心に取材を重ねるスポーツライターの見解。何でも巨人と日ハムは「持ちつ持たれつ」の不思議な縁があるようだ。