小泉進次郎元農水相は在任中、革靴で米の産地を視察(本人公式インスタグラムより)
小泉進次郎元農水相は在任中、革靴で米の産地を視察(本人公式インスタグラムより)
【写真】現職の鈴木農相と農相時代の進次郎、見事に別れた視察ファッション

 与党に近しい政治ジャーナリストは「鈴木農相が支持されない理由」について、

「おこめ券の配布然り、“消費者、国民のためよりも先にコメ業界を救済したい”との、いかにも役人的な思惑が透けてしまうのでしょう。一方の進次郎はというと、備蓄米放出には賛否があったものの、懸命に“国民のための政治”をしているように映ったのだと思います。

 実は進次郎が備蓄米放出に動き始めた当時、鈴木大臣は“いち専門家”として本人に進言をしていたと聞きます。その上で、進次郎は大臣の考え方とは異なった、自分の政策を推し進めた経緯があります」

守られるべき「農家の生活」

 自身が農相に就任すると、のっけから備蓄米の放出を否定して、前任が立ち上げた「米対策集中対応チーム」解散も示唆。進次郎とは真っ向対立するかのような政策を主導している鈴木農相。

「進次郎とは同学年で、党内でも近い関係とも聞きます。鈴木大臣は彼を“目の敵”にしているわけでもなく、またJAやコメ業者に恩を売るつもりもなく、まずは国民に安定してコメを供給するために、生産者である“農家の生活”を守ろうとしているのだと思います。

 もちろん進次郎の備蓄米放出もパフォーマンスではなく、彼なりに国民の生活を優先した上で必要とした政策です。政策面では相容れない両者ですが、どちらも農相の仕事として間違ってはいないでしょう」(政治ジャーナリスト)

 生粋の農水族で“米マニア”を自称する鈴木農相。大好きなのは「おこめ券」か、それとも「おこめ」なのか。