勘違いしがちな「のどケア」対策
× 冷たい水やお湯で水分補給
水分補給の水は、冷たすぎると体温を下げて身体を冷やすことになり、熱すぎるとのどの粘膜を傷つけてしまうおそれがある。
× のど飴
のど飴に含まれている糖分が口内の水分を引き寄せるので、のどの粘膜の水分が奪われることも。口内のべたつき、乾燥を招くので過剰摂取は要注意。
× 炭酸水で水分補給
のどがさっぱりして、満腹感を促すためダイエットによいとされるが、体内の保湿効果は普通の水よりも落ちる。弱酸性なので胃酸の逆流が起きやすく、脱水を招くことも。
× 塩水うがい
鼻うがいには、体液と同じぐらいの塩分濃度の塩水が推奨されるが、濃すぎる塩水での口内うがいは、のどの乾燥を招くおそれがある。
× 緑茶で水分補給
緑茶に含まれるカテキンには抗ウイルス作用があるとされるが、それほど強い成分ではない。それよりカフェインの作用で利尿が促されるので、がぶ飲みは避けるように。
◎白湯(常温の水)
のどの保湿には、一度沸騰させた水(白湯)や体温に近い温度の水がいちばんよい。少しずつ飲むのがポイント。
「のどケア」におすすめのアイテム
・マスク(濡れマスク)
・加湿器
・マウススプレー
マスクは飛沫(ひまつ)感染を防ぐだけでなく、のどの保温・保湿にも役立つ。濡れマスクなら、のどへの加湿効果がさらに高くなる。
暖房器具の使用時は、加湿器を使って室内の湿度を50~60%に保つようにする。マウススプレーは外出先などで手軽にのどケアができるので重宝。
唾液腺マッサージで唾液量をキープ!
唾液量が少ないと、口内やのどが乾燥しやすくなる。定期的に唾液腺をマッサージして、唾液が出やすくしておくとよい。耳たぶのやや前方にある耳下腺や、あごの骨の内側にある顎下腺、あごの真下(舌の付け根)の舌下腺を指先でグルグルと刺激したり、軽く押し上げるようにしてマッサージする。
教えてくれたのは……内尾紀彦先生●そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院院長。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会耳鼻咽喉科専門医。東京慈恵会医科大学附属病院の助教として咽頭外来の責任者を務めたあと、2021年より現職。鼻やのどの不調に関する診察・啓発に注力する一方、テレビや雑誌などでも幅広く活躍。
取材・文/桑原順子











