『国宝』高すぎる前評判が裏目に

 第1位は意外にも実写映画NO.1となった『国宝』

 実写日本映画の歴代興行収入記録を22年ぶりに更新する快挙を成し遂げた同作。「国宝(観た)」が今年の「新語・流行語大賞」のトップテンに入賞するなど、まさに社会現象となっている。

 何かと話題のこの映画が「ガッカリした」ランキングでもトップとなってしまったが、アンケートでは「長すぎる」という声が圧倒的に目立った。2時間55分の上映時間に対してトイレのタイミングを不安に思う観客も多く、SNSでトイレ対策が話題にのぼったことも。また、長すぎて「集中力が続かない」という嘆きも聞かれた。

吉沢亮演じる主人公と、ライバル役の横浜流星が本物の歌舞伎俳優さながらの演技を披露(『国宝』公式サイトより)
吉沢亮演じる主人公と、ライバル役の横浜流星が本物の歌舞伎俳優さながらの演技を披露(『国宝』公式サイトより)
【写真】意外すぎる!2025年「ガッカリした邦画」1位作品

 さらに世間の前評判があまりにも高かっただけに「期待ほどではなかった」という声が多く寄せられたのは、大ヒット作ならではの宿命だろう。

「長くて疲れた。あまりおもしろくない」(大阪府・46歳女性)「ものすごく話題になっていた割には…という感じ」(富山県・48歳男性)「話題の割には奥深さが足りないような感じがしました」(千葉県・63歳男性)

 アニメに実写にヒット作や話題作が多く、華やかだった今年の邦画作品たち。アンケートでも多くの作品に票が割れる結果となった。来年はどんな作品が私たちを楽しませてくれるのだろう。

全国の男女500人を対象に実施した「2025年公開“ガッカリ邦画”」ランキング

1位:『国宝』 59票
2位:『果てしなきスカーレット』 22票
3位:『8番出口』 14票
4位:『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』7票
5位タイ:『宝島』『劇場版 孤独のグルメ』『かくかくしかじか』『雪風 YUKIKAZE』6票

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて12月中旬、全国の男女500人を対象に実施