特にドラフト前には異例の面談、プロ志望会見を開いた清宮は、「(王貞治氏の本塁打記録を)目指さなければいけないという使命感がある」「夢はメジャーで活躍すること」との“ビッグマウス”が賛否となり、ルーキーイヤーから結果を求められることに。ところがーー、
「キャンプや自主トレで怪我をして出遅れるなど、毎年どこかを痛めてフルシーズンを戦えていない印象です。ホームラン30本を目標に掲げるも好不調の波が激しく、2022年の18本が最多で、初めて500打席以上を立った今シーズンも12本止まり。
かつて王さんも“中距離打者”と評したように、今年は最多安打のタイトルまであと一歩でしたが、高い放物線を描くアーチはホームランバッターのソレ。周囲からの期待をわかっている本人が一番歯痒い」
高校時代から“ビッグ3”を追うベテランスポーツライターは物足りなさそうだが、それでも契約更改では初の大台越えとなる1億3000万円(推定)でサインした清宮。王貞治氏を超えるのは難しいが、メジャーリーグへの挑戦はあきらめていないだろう。
2年連続でホームラン0本で終わった安田
片や厳しい状況に置かれているのが、“東の清宮、西の安田”と名を馳せた千葉ロッテの安田だという。「将来の4番候補」として入団するも、2年目から4シーズン続けて100試合以上の出場を果たしながらも通算本塁打は33本。
さらに2024年は55試合、2025年は93試合と出場試合を減らして、いずれも本塁打ゼロと、高校通算65本塁打の長打力は鳴りを顰める屈辱的なシーズンで終わった。
「安田もまた、打球を上げる素晴らしい技術を持っている一方で、“安田は中距離”と見做す指導者もいたためか、いまだ自分のバッティングスタイルを迷っているように見えます。来年には現役ドラフトやトレードといった“放出候補”にもなりかねません。
今オフは、2シーズンぶりに柳田悠岐(37、福岡ソフトバンクホークス)の自主トレに参加すると聞きます。2023年には結婚もしているだけに、これ以上年俸(安田は推定4300万円で更改)を下げないよう結果が求められます」(前出・スポーツライター、以下同)











