眠っているお金を投資に回すことも検討

 そのほか、お金関係で始めたほうがいいことは?

「まず、ねんきん定期便を見て、自分の将来の年金受給額を見積もってみましょう。そのうえで、対策をとる必要があるなら、NISAやiDeCo、企業型DCといった資産形成を早く始めてください。

 相談者の中にも、ただお金を貯金しているだけという方も多いので、そういった眠っているお金を運用していくと、将来の生活を助けてくれるはずとすすめています。ただし現状、投資にお金を回しすぎて“投資貧乏”になっている人もいます。普段に使えるお金が少なくて、日々窮屈に感じている人は、今年は貯金や投資も含めた、家計資産全体の配分も見直してほしいです」

 2026年も生活を守るために、最新のお金のニュースはしっかりチェックし、家計管理を徹底しよう!

1「子ども・子育て支援金」スタート。健康保険料が約450円負担増に

 2023年度に閣議決定された「こども未来戦略」をもとに、「子ども・子育て支援金」が2026年度からスタート。児童手当の拡充や妊婦のための支援給付、こども誰でも通園制度、子ども・子育て支援特例公債の償還金など、2028年度まで段階的に施行され、子育て世代の家計の手助けに。ただし、支援金は健康保険料から250~450円が徴収されて賄われます。“独身税”と呼ばれていますが、子どものいる人もいない人も健康保険加入者は全員支払うことになります。

2 定年後も働きたい人に朗報!「在職老齢年金」の基準額が引き上げ

「在職老齢年金」とは、働きながら老齢厚生年金を受給した場合、賃金と年金の合計が、基準額(支給停止調整額)を超えると超えた分の年金が、支給停止または減額される制度。この基準額が、これまでの月額50万円から62万円に引き上げられます。つまり働いて収入が増えても、年金が大きく減らない仕組みになるということ。年金を気にしながら働いていた人は、より働きやすくなります。

3 紙の保険証が使えなくなる!? 3月までに「マイナ保険証」か「資格確認書」を手に入れて

 2025年12月1日で「紙の健康保険証」の有効期限が切れて、以降の医療機関受診には、「マイナ保険証」か「資格確認書」が必要となりました。しかし暫定措置として、有効期限が2026年3月末まで延期に。まだ手続きしていない人は、3月末までにマイナ保険証に移行するか、資格確認書を手に入れる必要があります。4月からは、窓口で医療費を全額支払うなど面倒が増えるので気をつけて。

マイナ保険証と資格確認書はどうやって手に入れる

 マイナ保険証は、医療機関や薬局に設置されているカードリーダーで利用登録できる。また、オンライン窓口のマイナポータルやセブン銀行でも登録可。マイナ保険証の利用登録をしていない場合は、加入する健康保険から資格確認書が自動的に送られてくる。

4 iDeCoがまさかの改悪!?退職所得控除の5年ルールが10年ルールに

 iDeCo(イデコ)の一時金を先に受け取り、5年以上経過してから退職金を一時金で受け取れば、どちらも「退職所得控除」が適用されて、その分、税負担が軽減されていました。しかし2026年1月から、この受け取り間隔が5年から10年に変更に。つまり、両方の退職所得控除を受けるなら、60歳でiDeCoの一時金を受け取ったら、退職金の一時金は70歳以降に受け取るなど、受け取り時期を大きくあける必要があるということ。iDeCoを年金方式で受け取るなど調整が必要になりそうです。

2027年度には、さらにiDeCoが変わる!

 2027年度はiDeCoの掛け金上限が、自営業など第1号被保険者は月額7万5000円、会社員や公務員など第2号被保険者は月額6万2000円と大幅に引き上げになる予定。将来に備えたい人には朗報。また加入可能年齢も、70歳まで拡大に。