悪用された形跡はなし

 今回は紛失に気づいた時点で、スマホの行方がわからなくなったままだという。

「長期間オフラインのまま保管されていた場合、すでに内部のデータに手が加えられている可能性は否定できません」

 現時点では、何かしらの情報が悪用された形跡は確認されていない。

 ただ、連絡先などが外部に渡った場合、関係者を狙った不審な連絡や、別の攻撃につながる恐れもある。専門家は、これは国の機関に限った話ではないと強調する。

「スマホには多くの個人情報が入っています。失くしたときに備え、画面ロックを強化し、遠隔消去の設定をしておくことが大切です」

 業務用スマホの管理について問われている今回の事案。原子力規制庁は再発防止に向け、海外渡航時のルールを見直すとしており、スマホと情報管理の重要性が改めて浮き彫りになった。