「相撲興行は『相撲競技観戦契約約款』により運営され、維持員が相撲競技に立ち会う際もルールを守らないといけないのです。禁止事項や注意事項が結構あって、たまり席では飲食ができませんし、携帯電話、カメラの使用はできません。実際、スマホでちょこっと撮影したりしますけどね。
それらの注意事項の中に『映像収録及び中継につきお客様が映り込む場合がございます』と書かれているんです。つまり、溜席で観戦している人は芸能人、一般人に関わらず、映り込むことを了承しているということです」
高橋克実は『おコメの女』懸賞視察
前出・スポーツ紙記者によれば、過去、映り込みを記事化したことによって、当事者の芸能人並びにその関係者からクレームが来たことはないという。
その場所に行けば映るかもしれない。しかも芸能人が相撲観戦を楽しんでいるという記事は、まず間違いなく好意的なものばかりだ。
「ひと目に触れてなんぼ、というところが芸能界にはありますから、記事なることはいいプロモーションみたいなものですよ。誰も変装したりしないでしょう?」(先出・プロダクション幹部)
実際、3日目(13日)にテレビに映り込んだ高橋克実は、出演中のドラマ『おコメの女』(テレビ朝日系)がこの初場所で懸賞をかけているため「“ザッコク”の室長・古町豊作役 高橋克実さんが代表して見に行きました!」と、公式Xが“宣伝ツイート”。高橋が土俵をバックに笑顔でピースをする写真付きだ。
かくしてスポーツ紙のカメラマンやテレビ観戦の大相撲ファンにとって、“溜席に誰かいないか?という確認は、相撲観戦の楽しみのひとつで、撮られる芸能人にとっては、ちょっとした宣伝プロモーションになっている。
取材・文/渡邉寧久(わたなべ・ねいきゅう)
エンタメコラムニスト・エンタメライター・演芸評論家
新聞社文化部記者、テレビ局エンタメウェブサイトの記者、デスクなどを経て、現職。文化庁芸術選奨、浅草芸能大賞、花形演芸大賞の選考委員などを歴任。台東区主催『江戸まちたいとう芸楽祭』(名誉顧問ビートたけし)の実行委員長をつとめる。1月20日に演芸業界のリアルをまとめた新刊『落語家になるには』(ぺりかん社)が発売される。
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新聞社文化部記者、テレビ局エンタメウェブサイトの記者、デスクなどを経て、現職。文化庁芸術選奨、浅草芸能大賞、花形演芸大賞の選考委員などを歴任。台東区主催『江戸まちたいとう芸楽祭』(名誉顧問ビートたけし)の実行委員長をつとめる。1月20日に演芸業界のリアルをまとめた新刊『落語家になるには』(ぺりかん社)が発売される。











