「“各チームから何名まで”と決まっているわけではないでしょうが、そこは“暗黙の了解”になっている部分はあると思います」とは、MLB事情に詳しいスポーツライター。
「怪我や不調を引き起こしてレギュラーシーズンにも影響を与えかねないWBCだけに、本来は各チームフロントや編成が消極的なのは確かでしょう。実際、これまでのMLBといえば主力を出し渋り、準レギュラーをメインに据える大会もありました」
シーズン開幕前のスケジュールで開催されるWBCが、プレーする選手のコンディションに影響を与えるのは確かだろう。日本でも2006年の第1回大会で、前年にパ・リーグ優勝と日本シリーズ制覇を果たした千葉ロッテマリーンズから最多の8人が代表選手に選ばれた。
見事、王貞治監督(85)のもとで初代王者に輝いたものの、ロッテは直後に開幕したレギュラーシーズンで4位のBクラスに転落。一方、2009年の第2回大会では中日ドラゴンズの選手が全員辞退したことで物議を醸したことも。以降、日本代表チームは各チームから“バランスよく”選ばれる印象もある。
ドジャースからはすでに“4人”出場へ
「しかし2028年のロサンゼルス五輪・野球での金メダル獲得を掲げるアメリカだけに、WBCを前哨戦としてMLBも本腰を入れて取り組んでいます。その上で各チームの平等性を図るために“1チーム何名まで”としたとしても頷けますし、その“規制”が他国代表のチーム編成に影響しているとも考えられます」(前出・スポーツライター、以下同)
例えばマシュー・ボイド投手(34)、アレックス・ブレグマン選手(31)、ピート・クロウ=アームストロング選手(23)と唯一3名を送り込んでいるカブス。そこに加えて今永や鈴木を日本代表に、他国でも主力選手を輩出することになればシーズンへの影響は必至だろう。
「そうなると大谷投手に加えて捕手のウィル・スミス(30)、ベネズエラ代表を志願するミゲル・ロハス(36)、そして引退したとはいえクレイトン・カーショー(37)も参加するドジャースだけに、山本投手自身は出場を希望しても許されない可能性もある。
もちろん本人の意思を尊重して球団と話し合いを重ねている段階とは思いますが、大会主催者であるMLBと選手会によって“ルール”も作られているWBC。おそらく日本代表や他国のメジャーリーガーの出場が正式決定するのは、アメリカ代表選手の顔ぶれが全て揃ってからの後回しになるのでは?」
互いに最強チームが顔を合わせるのはロス五輪になりそうだ。











