紀子さまから眞子さん、そして佳子さまへ
こうした意識は天皇家に限ったことではない。1月9日に行われた「講書始の儀」で秋篠宮家の次女、佳子さまがお召しになったドレスは、過去に母の紀子さまや姉の眞子さんも公務で着用されたことのあるものだった。
「お召しになっているドレスは構造上、仕立て直しが非常に難しいのですが、骨格の異なるお三方の着こなしを拝見すると、その都度丁寧にサイズを調整されていることがうかがえます。手間を惜しまず、母娘だけでなく姉妹間でも大切に受け継がれるその姿勢には、現代の私たちも学ぶべきものが多いと感じます」(日置さん)
母から子へ、姉から妹へと受け継がれるのは形があるものだけではないようだ。
「昨年9月、悠仁さまの成年式では、佳子さまは子さんがペルーとボリビアを訪れた最後の海外公務で着ていたワンピースをお召しになりました。それは出席できなかった眞子さんが、すぐそばで見守っているかのようでした。
また、愛子さまが雅子さまのバッグを身につけられたのも、'24年の初めての単独公務に臨まれた際のことでした。さらに、翌年の『歌会始の儀』に初めて出席されたときにお召しだったのも、雅子さまから譲り受けたドレスでした。大切な節目に服や小物に込められた“思い”とともに、その重責を引き継いでいらっしゃるのかもしれません」(前出・皇室担当記者)
長年、皇室のファッションを見続けてきた日置さんは、昨今の変化をこう結ぶ。
「服を代々受け継ぐという精神が、現代のサステナブルの価値観と共鳴し、女性皇族の新しいスタイルとして定着していることは大変喜ばしいこと」
お召し物や小物、アクセサリーなど、そこに込められた“思い”は、次世代へと受け継がれていく。
つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など











