ギャラリーをはけ口に楽しんで
今作は大人のラブコメディーでもあり、モテ男のギャリーは女性から「鍵を忘れちゃった」と言い寄られ、家に泊めてしまう。そこから騒動に発展していくのだが、女性にこう言われてしまうと回避できないものなのだろうか?
「いや、回避する術はいくらでもあると思いますよ(笑)。でも彼は、頭ではダメだとわかっていても、本能的な部分で微かな期待があったというか。
本当にダメだと思っていたら、回避できる。みんな、そうでしょ? ダメだとわかっていてもやってしまうのは、潜在意識でやりたいと思っているから。そこが人間の面白いところですよね。今はこういうことを厳しく断罪されてしまう世の中だから、ギャリーをはけ口にして楽しんでいただければと(笑)」
まさに、それがお芝居の醍醐味なのかもしれない。
「実際の生活ではできないことや言えないことでも、エンターテインメントの世界でやる分には炎上もしないですしね(笑)。あくまでもフィクションですから。そんな楽しみ方もいいですよね」
ちなみに、登場する女性はギャリーをあしらう系の元妻、秘書、家政婦と、言い寄る系の若い女優志望の女性、友人の妻で魔性の女、というタイプの違う5人。稲垣自身は誰派かと尋ねると。
「どうでしょう? でも、それぞれに合わせて楽しめそうな自分がいるかも。“自分はこういう人と恋愛する”と決めつけるのはつまらないんじゃないかと思うんです。そのときそのときで、いいなと思うタイプが変わる。色恋って、そういう予測不可能なところが面白いんじゃないかな」











