p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; text-align: justify; font: 10.5px Helvetica} 別れと始まりがあってこれからの変化がある
両親の育児放棄や児童相談所からの脱走、ADHD当事者として周囲に理解されないつらさを経験するなど、ハードな幼少期を過ごしてきた深海さん。その隣にはいつも双子の兄、広海さんがいた。
広海さんは現在、デジタルマーケティング会社の代表取締役としても多忙な日々を送っている。愛情深いパートナーは、そんな兄ともどこか重なる部分があるという。
「こんなこと恥ずかしいから言いたくないんだけど、やっぱり彼と広海ちゃんには似ている部分を感じることも。今までの恋愛では弱みを見せられなくて、どこかカッコつけていた部分もあったけど、彼なら私のありのままを受け入れてくれるっていう安心感があるんです」
強い絆でつながった双子の2人だが、結婚について兄・広海さんがどう感じたのか、実はまだ心の内をしっかり聞けていないそう。本書では広海さんの思いが以下のように綴られている。
《僕達の今の状況を見て思うのは、「扉を閉めれば、また新しい扉が開く」ということ。同時にふたつの扉を開けることはできなくて、前に進むためには、やっぱり過去をちゃんと手放さないといけないんだなってことは強く感じています。(中略)
本当に、まだ実感が湧いていないから未来を想像するのも難しいんですけど。この先もずっと僕と深海ちゃんの関係は変わらないと思います。こんなこと言うと、なんだか照れ臭いけど、僕達は本当に一緒に、力を合わせながらいろんなことを乗り越えてきたから。ちょっとやそっとのことで、この関係性が変わるとも思えないしね》
「去年は広海ちゃんが10年付き合っていた恋人とお別れして、私にとっても家族同然の存在と離れることになってしまったので、とてもショックな年明けから始まったんです。その後に彼が私にプロポーズしてくれて、結婚が決まって……、1年で人生が大きく変わることを実感した年でした。
だから毎日が同じことの繰り返しのように感じている人も、人生いつ何が起こるかわからないわよ! 私自身もまたこの1年どんな変化があるのか、すごく楽しみなんです」
《幸せのカタチを知らなくても、幸せになれる》という一文が印象的だった本書。波瀾万丈な人生を歩んできた深海さんがたどり着いた“小さな幸せ”に、心から祝福を送りたくなる。
取材・文/片岡あけの 写真提供/深海さん












