移住後に気づいた想定外事例
医療・介護
専門医が遠方にしかなく、通院に片道2時間以上かかるケースも。夜間救急対応のない地域では急病時に不安が残る。将来必要になる介護施設の空きが少なく、入居待ちが数年単位。
地域の慣習
町内会の役目が頻繁に回ってくる、地域行事への参加が半ば強制など、想像以上に時間と労力を取られる。ゴミ出しの分別ルールが細かく複雑、収集日も限られて都会との違いに戸惑う。
近隣関係
小さなコミュニティーはプライバシーへの感覚が都市部と異なり、干渉されすぎてストレスに。話し相手が少ないため孤独感があり、都会の友人関係を失って後悔する場合も。
物件トラブル
空き家バンクの物件が、実際には大規模修繕が必要で想定外の出費が発生。売却も困難で“やはり戻りたい”と思っても、購入した家が売れず身動きが取れない。
交通の不便・買い物難民化
スーパーが車で30分以上、移動販売も週1回のみで食材の選択肢が限られるということも。バスの本数が少ない地域では、免許返納後の生活が困難に。
生活コスト
避暑目的で移住したが冬の雪かきが重労働、寒冷地の暖房費が想定外に高額。車が必須で維持費がかさむ、灯油代や除雪費用など、地方ならではの出費が予想以上に。
災害、害獣・害虫問題
土砂災害警戒区域に気づかず移住、豪雨時に避難が困難な立地だったということも。クマやイノシシ、スズメバチなど都会では経験しなかった被害にも悩まされる。
教えてくれたのは……「ふるさと回帰支援センター・東京」●全国約650の自治体と連携し、移住に関する情報提供、相談業務、セミナーやイベントなどを行っている。東京・有楽町駅前に事務所を構え、移住相談は無料。電話やオンラインでの相談も可能。公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構が運営している。https://www.furusatokaiki.net/
取材・文/百瀬康司

















