『あいのり』世代が出演、熟年の恋リア『あいの里』
先に挙げた『オフラインラブ』とは対極にあるのが『あいの里』。『あいのり』スタッフが制作し、35歳から60歳の男女が人生最後の恋を求めて人里離れた古民家で自給自足の共同生活を送る。MCはベッキーと田村淳。中年のリアルな恋模様が時に痛々しくもあるが─。
「『オフラインラブ』や『テラスハウス』に比べると見栄えはよくない(笑)。そして下ネタが飛び交い、酒に酔った誰かが失言してケンカするなど、場末の飲み屋を見学している気分に。感情丸出しでぶつかるんですが、逆にそれが中毒にもなります(笑)。
元祖MCの久本雅美さん同様、ベッキーさんと田村さんも事あるごとに涙を流し、泥くさいスタイル。令和の今、逆に必要な暑苦しさなのかも」
とした上で、恋リアの古い体質の問題点もはらんでいるという。
「シーズン2ではペットとして飼ったヤギを死なせてしまうなどの悲劇がありましたし、特定の出演者いじりも度を超えていたように思います。実際に配信終了後、自身のSNSで演出に苦言を呈した出演者も。
中年以降の男女が貧乏生活でひもじい思いをして、精神的に余裕がなくなっている姿を見るのは忍びないので、シーズン3ではペットを飼わずに出演者にちゃんと食料だけは渡してほしい」
次の舞台は富士山麓だという。平成のノリを楽しみたい人にはオススメなのかも。
『あいの里』の生々しさとは逆に青春を味わえるのがこちら。恋リアからスターは生まれない、といわれていたがそれを覆しているのがABEMAの人気恋リア。『今日、好きになりました』と『オオカミくんには騙されない』シリーズだ。
「出演者が高校生なので、青春感が強い。大人の恋愛と違って生々しさがないので、カップルになってもそのカップル推しのファンもつく。『オオカミくん』の第4シリーズには高橋文哉さんと生見愛瑠さんが『ふみめるカップル』として人気でした。結局、高橋さんがオオカミと疑われて退場したので結ばれませんでしたが。
また、戦隊ヒーローの登竜門になっているのも最近の特徴。『今日好き』からは出演者が仮面ライダーに2作連続で抜擢されています。『仮面ライダーギーツ』の簡秀吉さん、『仮面ライダーガッチャード』の本島純政さんがそう。『オオカミくん』からは『仮面ライダーゼロワン』に高橋さん、『仮面ライダーセイバー』には内藤秀一郎さんが出演しました」
原石探しとしての楽しみ方もあるようだ。
「MCは途中から参加したノンスタイルの井上裕介さんが定着しています。高校生のお兄ちゃん的な立場で誰のことも否定しないし、ノンスタイルが今の世代にも人気があるのはこれのおかげだと思います」
令和のスターは恋リアから生まれる?
「昨今の恋リアの特徴として、MC陣が出演者たちの言動をフォローするということが徹底されるようになっています。
恋リアって視聴者が身近に感じるあまり、ついつい意見がヒートアップしてしまいがち。それが度を越えたものになっているのも確かです。MC同様、視聴者も意識をアップデートしていくフェーズにきているのかも」
さまざまな人間模様を台本なしのショーとして提供する恋リアはさまざまなリスクも抱えている。
視聴者も“寛容な”恋リア観戦を楽しみたいものだ。











