巨人の阿部慎之助監督が、期待のルーキー・皆川岳飛に課した“地獄のティー打撃”が波紋を広げている。シゴキとも受け取れる猛練習は「覚醒」を促すのか、それとも……。
立ち上がれなかった皆川岳飛
2月25日、沖縄・那覇キャンプの最終クール初日。メイングラウンドの空気が一変したのは、阿部慎之助監督が自らトスを上げ始めたときだった。相手は中央大学の後輩でドラフト4位ルーキーの皆川。下半身を深く沈めたまま固定し、低めのボールをひたすら打ち返す連続ティー打撃は262球に及び、最後には皆川が膝から崩れ落ち、約3分間も立ち上がれなくなるほどの凄絶な光景となった。
「阿部監督が現役時代に内田順三コーチから叩き込まれた練習法ですが、現在は期待の若手に経験させる“儀式”のようになっています。この試練を浴びた若手の中では泉口友汰がブレイクしつつありますが、一方で将来の主砲と期待された浅野翔吾は昨シーズン、打撃不振や故障もあって29試合の一軍出場にとどまり、打率.187と低迷。
182センチの皆川岳飛はまだしも、171センチの浅野翔吾は股の開きが限界に近い状態でやらされていたため、身体が壊れるほど苦しかったはず。記者の間でもこの練習を機にスイングを崩したと見る向きは多い。そもそも打撃はあんなに股を開いて打つものではないですし、スタミナ向上やスイング強化が目的なら、他にいくらでもやり方があるはずです」(スポーツ紙記者)
この“阿部流”の指導法に対し、ネット上では「名伯楽の内田コーチがやってた練習だし効果はあると思う」「この練習を耐えられない選手は下半身がまだまだ。岡本和真ならこれを1ミリも苦しそうにやらないはず」といった擁護する意見が見られる。
ただ、その一方で、「これ以上バッターを破壊するな!」「意味がわからない。絶好調なのに打撃フォームを崩される」「ただのシゴキ。選手の寿命を短くさせるだけだ」「第2の浅野翔吾を生むだけ」といった悲鳴に近い拒絶反応も。
「阿部監督自身がこの練習で開花した成功体験があるから、今の選手にも同じだけの負荷を求めてしまうのでしょう。ただ、今の若い選手にこの昭和的な特訓がどこまで適合するのか……。皆川も練習後、精も根も尽き果てた様子で『きつかった』と漏らしていました」(別のスポーツ紙記者)
巨人軍の名物になりつつある阿部監督直々のティー打撃。皆川は大活躍を見せ、この練習法が令和の時代においても「正解」であることを証明できるだろうか。






















