反則金の支払い拒否で「前科」!?

改正前は、自転車で交通違反をすると、警察官から“指導警告”されるか、刑事罰の対象となりうる“赤切符”を渡されるかの2択でした

 赤切符を渡されると、警察の捜査をもとに検察官が起訴するかどうかを判断し、起訴されれば裁判にかけられる。有罪となった場合は罰金刑や拘禁刑が科せられ、「前科」がつく。

 ただ、青切符による違反手続きと比べて、違反者・取り締まり側双方の負担が大きいことから、実際には多くの違反が見過ごされてきた。

青切符という選択肢が増えたことで、自転車の悪質・危険な行為を警察官が現場で迅速に検挙できるようになり、取りこぼしが減ることになるでしょう

「スマホを片手に持ち」かつ「歩道走行」など、青切符の対象となる違反を複数同時にした場合は反則金の額は合算になるのだろうか。

複数同時に違反行為をしたら、一番重い違反の反則金を支払い、合算はされません。ただ、16歳以上が対象で、高校生も含まれるため、決して安い金額ではないですよね

自転車法令違反検挙件数(令和6年)のうち、信号無視、一時不停止などの違反の取り締まりが、約80%を占める!
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【写真】ながらスマホは罰金1万2000円!注意すべき主な違反行為

 反則金を期日までに支払えば刑事責任は問われない。一方、青切符を無視して反則金を支払わない場合や、事故を起こした場合は刑事手続きに移行し、最終的に起訴されて「前科」がつくおそれも。

車を運転していると、歩行者よりも自転車のほうが信号無視や飛び出しといった違反が多く、ヒヤヒヤします。免許不要で手軽に利用できる自転車ですが、道路交通法上は軽車両と位置づけられていて、路上では車として交通ルールを守ることが求められます

 自転車が「車両」であることを意識してもらうため、2023年からはヘルメット着用が努力義務となった。また、道交法では、自転車で飲酒運転など悪質な交通違反をしたり重大事故を起こしたりすると車の運転免許を最長180日間、停止できると定められている。

 従来は実際に適用されることは少なかったが、自転車による違反の取り締まり強化に伴い、実際に停止処分が行われるように。昨年1~9月は、飲酒運転を理由に全国で約900人が免許停止処分になっている。

 では、実際に何に気をつければいい? 青切符の対象となる違反行為をチェック!

ながらスマホ【反則金:1万2000円】

 脇見をするなどの前方不注意、特に自転車運転中にスマホを手に持って通話する、画面をじっと見たり操作したりするのは厳禁だ。周囲への注意が不十分になり重大な事故につながることから、取り締まりが強化されている。

特に手に持つと危険性が増します。LINEの操作などもってのほか。運転中の送信履歴など出てきたら言い逃れできません。地図アプリを確認しながら運転したい場合は、スマホホルダーでハンドルに固定し、見るときは、必ず止まってからにしましょう

 実際に歩行者にぶつかってケガをさせた場合は、青切符では済まず、赤切符を渡されて刑事罰になる可能性も。

相手を救護し、警察に報告する義務があります。相手が『大丈夫』と言っても、後から骨折が判明することもあるので、必ず警察に報告すること。救護義務や報告義務を怠ると、さらに厳しい罪に問われることになります

イラスト/大塚さやか
イラスト/大塚さやか