「明治の看護婦」という題材への評価と懸念

 物語の舞台は明治時代。文明開化が進む中、日本で初めて西洋式の看護学が伝わり、「トレインドナース(正規に訓練された看護師)」と呼ばれた女性たちの奮闘を描く。実在の看護師・大関和と鈴木雅をモチーフに、脚本家の吉澤智子がフィクションとして再構成したオリジナル作品である。

「明治の時代背景やダブル主演の難しさ、脚本への不安などが懸念として挙げられていますが、脚本の吉澤智子さんは会見で『決して清く正しいわけじゃない、生身の女性が描けるのがバディものの魅力』と語っていました。従来の朝ドラヒロイン像を覆す狙いとも言えますし、コロナ禍を経験した今だからこそ、医療従事者の物語に共感できる視聴者は多いはずです」(前出・テレビ誌ライター)

 キャスト陣には豪華な顔ぶれが揃った。多部未華子が大山捨松役、坂東彌十郎が商人・清水卯三郎役で出演。さらに古川雄大、仲間由紀恵、高嶋政宏、片岡鶴太郎、生田絵梨花など、実力派からアイドルまで幅広いキャスティングとなっている。主題歌には、Mrs. GREEN APPLEの新曲『風と町』が決定し《ミセスの主題歌なら絶対見る》《さすがに来ると思ってた》と反応は上々だ。

 明治という激動の時代を舞台に、傷ついた人々を守るために奔走する「ちょっと型破りな二人のナース」の物語。視聴者が新しい朝ドラに何を求めているのか―。その答えは、3月30日の初回放送で明らかになる。