疑惑の詳細には踏み込まない松本大臣

 それだけに、今回の不倫疑惑への対応をめぐり、「大学には説明を求めるのに、自身の説明責任はこれだけ?」という疑問の声が広がっている。

 SNS上でも、松本氏の対応をめぐってさまざまな声が上がった。

《家庭内の問題が片付いたから 続投という理屈は政治では通らない》
《愛人を職場に連れ込むというあまりにもハイリスク過ぎることを、なぜ犯したのか。 果たして、その程度の個人的なリスクヘッジもできない人間に、国のリーダーが務まるのだろうか》

 といった批判や疑問の声がある一方、

《不倫は私生活の問題》
《家族で解決しているならそれでいい》

 と擁護する意見も。

 もっとも議論の焦点は、男女関係そのものよりも、議員宿舎という公的施設の利用と指摘する声が多い。

議員会館で高校生から安全保障に関する質問を受ける松本洋平議員(本人のインスタグラムより)
議員会館で高校生から安全保障に関する質問を受ける松本洋平議員(本人のインスタグラムより)
【写真】“密会現場”となった松本大臣の議員会館の自室

 議員会館は国費で運営される公的施設であり、本来は議員活動のための場所だ。仮に私的な目的で利用されていたとすれば、その危機管理や倫理観を疑問視する声が出るのも無理はない。松本氏は「規則に反することはない」と否定しているが、その根拠については具体的な説明は示されていない。

 今回、松本氏は謝罪こそしたものの、疑惑の詳細には踏み込まなかった。それが結果として、十分な説明と受け止められているかといえば、そうではないだろう。

 高市首相は「松本大臣は文部科学行政のスペシャリストとして、私が就任をお願いした。一生懸命、職責を果たしてもらいたい」と続投を支持した。

 しかし時期は卒業・入学シーズン。教育行政のトップが起こした今回の騒動は、はたしてその“スペシャリスト”にふさわしいものなのか。説明を求めた本人に、いま改めて説明が求められている。