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ー “聖域”なき開幕オーダー

 プロ野球の開幕を約2週間後に控えた3月11日、元巨人のヘッドコーチである元木大介氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。「開幕スタメン予想」を公開した。阿部慎之助監督がこれまで掲げてきた構想とは異なる点もあり、ファンの間で支持を集めている。

“聖域”なき開幕オーダー

 元木氏の予想スタメンは以下のとおり。

1番(中)佐々木
2番(遊)泉口
3番(右)丸
4番(一)ダルベック
5番(左)キャベッジ
6番(三)坂本
7番(捕)岸田
8番(二)浦田

 元木氏の案で最大の注目点となったのは、日本ハムから2年総額2億5000万円でFA移籍してきた松本剛の扱いだ。阿部監督は1月と2月に公開した開幕スタメン案において、いずれも松本を「1番・センター」に指名していたが……。

「元木氏は松本の現状について、『FAで獲ったとはいえ、昨年松本選手は成績があまりよくなかった。今年もオープン戦でそんなに調子が上がってきてない』と分析。その上で、松本について『もう1回ハングリーさを持って“俺を忘れてねえか"っていうぐらいの気持ちになってやってほしい』『FAできたからって確約とかないです』と突き放し、11日までのオープン戦7試合で打率.389と結果を出している佐々木を優先する考えを示しました。

 一方で、ライトを中山礼都、センターを松本にして打順を組み替えるBパターンも提示しており、『べテランの力が必要になってくる』と復調にも期待を寄せているようです」(スポーツ紙記者、以下同)

 ただ、チームの現状は楽観視できない。巨人は11日のソフトバンク戦で、球団25年ぶりとなるオープン戦15失点で大敗。投手陣が11四死球と課題を露呈した。さらに、内野の要として期待されていたリチャードが死球により「左第5中手骨骨折」と診断され、開幕絶望という事態に陥っている。

「今年の巨人は、主砲の岡本和真がメジャー移籍したことにより、その穴をどう埋めるのかが大きなポイントとなっています。その中で、阿部監督は1月の構想発表時に『4番リチャード』を公言していたため、このタイミングでの離脱は大きな痛手。元木氏はリチャードが結果を出せていない現状から『このまま行ったら坂本勇人選手が開幕スタメンじゃないか』と指摘していましたが、それが骨折という最悪の形で現実となりそうです」

 ネット上では「打線が弱すぎる」「今年もBクラス」といった厳しい予想も散見されるが、元木氏の予想オーダーには、現状を打破する期待が寄せられており、とりわけ、“聖域”とされているFA移籍組の松本を外したことについては、「松本が開幕スタメンだったら今年は応援しない」「結果重視なら松本は二軍スタートでいい」といった賛同意見が多く寄せられている。

「ファンが求めているのは実力至上主義のオーダー。阿部監督が当初の構想を維持するのか、それとも勢いのある若手を抜擢するのか、その判断が注目されます。阿部監督といえば、昨年のファン感謝デーで『やめろ』とヤジが飛んだことが報じられていましたが、仮に実績を優先して開幕ダッシュに失敗すれば、再びファンの厳しい声が噴出しかねません」(スポーツライター)

 3月27日の東京ドームでの開幕戦まで残り2週間。阿部監督が下す開幕オーダーをファンは固唾をのんで見守ることになりそうだ。