不名誉な1位は『坂上どうぶつ王国』

 不名誉な1位となったのは、放送8年目を迎えた『坂上どうぶつ王国』。最近は保護猫・保護犬のケアや、MCの坂上忍が設立した動物保護ハウス「さかがみ家」の話題が中心でいささかワンパターン。

「内容が予定調和っぽい」(東京都・女性・60歳)

「動物番組はもういい」(沖縄県・女性・69歳)

 さまざまな理由があがったが、実はそのほとんどが「坂上忍が嫌いだから」という身もふたもないものだった……。

 宝泉さんは「動物に優しいのに、ここまで嫌われる人いますか(笑)。ある意味カリスマですよ」と苦笑い。ランクインしたほかの番組と違い、坂上ひとりに対する嫌悪感だけで30票を集めてしまったようなものだ。

「嫌いだとか、早く終われとか言われながらも続く番組って実はいちばん強い。万人受けはしないけど、一部の人には刺さる。そんな番組があってもいい気はしますよね」(宝泉さん)

 フジテレビは3月9日、4月期改編の目玉として、カズレーザーとお笑いコンビ、ニューヨークによる新番組を発表。今話題のテーマを独自の視点で調査し、答えを導き出す“超調査バラエティー”だという。ゴールデン帯では異例の2時間生放送で、編成管理部長は「大きなチャレンジ」と語った。

「チャレンジというにはMCがあまりに弱すぎる。これが千鳥や令和ロマンだったらまだ注目度は高まったかも」

 と、宝泉さん。ゴールデン帯の生放送情報バラエティーで、今も伝説となっているのは『久米宏のTVスクランブル』(日本テレビ系・'82~'85年)。久米さんとともにMCを務めたのは横山やすしさん。タブーを恐れず発言するふたつの個性のぶつかり合いが、強烈な印象を残した。この番組を覚えている50代以上の世代は、今さら中途半端なものを見せられても物足りなさを感じるだけだろう。

「テレビは高齢者のものといわれるけれど、もはや今のフジテレビは高齢者の心すらつかめそうにない。初心に戻り、'70年代までのキャッチフレーズ“母と子のフジテレビ”を心に留めて子どもをターゲットにするのもひとつの手かも」(宝泉さん)

 フジテレビが迷走状態から抜け出せる日は来るのか?