ボーイスカウトの最高章『富士スカウト章』の受章者が、3月31日に総理大臣官邸を表敬訪問した。その場で、高市早苗総理が見せた“ひとつの所作”が、いま静かな感動を広げている。
最高章に“弥栄答礼”した高市首相
高市首相は同日に更新したXで《「富士スカウト章」は、スカウト活動の中で、自己の成長と社会に役立つために自ら設定された課題に取り組まれ、その成果が高く評価された方々に授与される「最高位の章」》、《受章者の官邸訪問は、昭和58年から始まり、今回で44回目です。本日は全国各地から39名の方々にお越しいただきました》と長文の説明とともに、4枚の写真をアップしている。
その中でひときわ注目を集めたのが、受章者からの「弥栄(いやさか)」というエールに対する高市総理の“返し”だった。
「弥栄とは、“良いことがますます発展していくように”、“災いを乗りこえ、福へと転じていくように”という願いが込められた言葉で、ボーイスカウトにおいては重要な節目や式典でかわされる、いわば伝統的な作法のひとつ。そうした厳粛な場面において、来賓や要人は通常、敬意を示すカタチとして一礼で応じるのが一般的とされています。しかしこの日、高市早苗総理は一礼のあとに自らも『弥栄』を発声し、同じ形式で応じる“答礼”を行っています」(アウトドアライター、以下同)
Xでは、この一幕を収めた動画や投稿が拡散されると同時に、称賛の声が一気に広がった。
《総理、通常の一礼のあと、“我々も”って弥栄で答礼するのかっこよすぎ》
《周りのどよめきとかからサプライズっぽく感じたけど、一生の思い出よね》
《自分はボーイスカウト活動からもう離れてしまったが、そんな自分でも涙出る》
ボーイスカウト経験者からの共感の声も多く聞かれる。
「とりわけ印象的なのは、《相手へのリスペクトを強く感じた》といった声ですね。高市さんのふるまいはパフォーマンスとしてではなく、ボーイスカウトという組織が長年大切にしてきた礼節や仲間意識、そして相手への敬意といった価値観をきちんと理解したうえでの、自然な所作として受け止められていることがうかがえます」
授章式という厳かな場で見せた、わずか数秒のやりとり。しかしその一瞬には、相手を思う気持ちと、場にふさわしい敬意が凝縮されていた。
“礼には礼を尽くす”――そのあたりまえの価値を、あらためて強く印象づけた今回の一幕。受章者にとってはもちろん、その様子を見守った多くの人々にとっても、忘れがたいシーンとなったようだ。






















