『美味しんぼ』ファンが反応

 この重厚なドラマに意外な角度から反応したのが、累計発行部数1億部を超える人気料理漫画『美味しんぼ』のファンたちだ。

『美味しんぼ』に登場する美食家で、主人公・山岡士郎の父である海原雄山は、魯山人がモデルと言われている。ドラマで藤竜也が演じる、妥協を許さず時に周囲を厳しく叱責する魯山人の姿は、『美味しんぼ』読者がイメージする“リアルな海原雄山”だったのだろう。SNS上で《魯山人のかまど見てるけど、どうしても海原雄山がよぎるw》といった声が多く聞かれた。

 また、《うちの美味しんぼマニアが「山岡のいない美味しんぼじゃん!!! 栗田と海原雄山じゃん!!!」と騒いでいる》《古川琴音の栗田さん(美味しんぼ)感たるや!》といった投稿も。

『魯山人のかまど』は、晩年の北大路魯山人のもとに、回顧録を書くために女性記者が訪れるという設定なのだが、古川琴音演じる記者のヨネ子が『美味しんぼ』のヒロイン・栗田ゆう子を彷彿とさせたのだろう。

 さらに、《ロケ地、料理、うつわ、衣装。ものすごくお金と手間のかかったドラマだ。近年の民放のドラマでは無理かもしれない。内容は色んな人がおっしゃっている通り「山岡のいない美味しんぼ」だった。山岡がいない分、話が早い》といった“山岡不在”をポジティブに受け止める意見も。

 主演の降板や制作の延期など紆余曲折を経たが、結果的に予定どおりのスケジュールで放送された『魯山人のかまど』。全4回のドラマなので放送は残り3回。『美味しんぼ』ファンをはじめ多くの視聴者を惹きつける作品の展開に、今後も注目が集まりそうだ。