「デジタル化」に違和感
しかし、近年の「推し活化」「デジタル化」の流れに対しては「伝統ある相撲までソシャゲのようなガチャ商法に染まるのか」という違和感を抱くファンも少なくない。
西岩親方も、
「私たちが考える一番のファンサービスは『土俵の上の相撲』だと思っています。力士たちが必死になって相撲に取り組み、お客さんたちに『迫力ある面白い相撲だなぁ』と熱中してもらうことが何より大切です。それがないと、いくら時代に合わせてグッズを売ったり、ファンクラブをつくったりしても、いずれお客さんは相撲から離れていってしまう」
と述べ、デジタル施策はあくまで補助的な位置づけであることを強調している。
こうした「土俵の相撲」を支える力士たちへの還元という点では、疑問の声も根強い。3月、2025年度の決算を発表した相撲協会は13億円超の3年連続黒字を記録したことを発表している。グッズ販売が絶好調であったことが要因として挙げられているが、力士への還元がないどころか過密日程で巡業をこなす状況に《利益は上がっても力士は疲れる一方》《力士にも還元しろ》など物議となった。
電子トレカやガチャ、その他グッズで収益を上げ協会が潤う一方で、肝心の力士たちが疲弊し、待遇改善も進まないとすれば、「誰のための推し活か」という問いが浮かび上がるだろう─。

















