結希さんと同級生の息子を持つ父親は、結希さんの様子について、次のように語る。

「友達からは“ユキ”と呼ばれていて、とても活発な子でした。よく家にも遊びに来てくれましたよ。家までは徒歩で30分ほどかかりますが、自転車ではなくて、走ってくるんです。家でゲームをしたり、外でバスケットボールをしたり、いろいろなことで遊んでいたと聞いています」

結希さんの同級生の様子

 息子さんは結希さんの死を受け入れられなかった様子だったという。

「“結希くんはきっと元気で帰ってくる”と思い込んでいたと思います。遺体が発見されたとき、テレビのニュースを一緒に観ていて、“これは結希くんじゃないよ!”“信用できない!”と言っていました。

 その後も自分でチャンネルを変えながら、食い入るように見ていましたね。こんなことは初めてで、本当に信じたくなかったんだと思います。私たち大人は、“あぁ間違いないだろう”と覚悟していましたが、息子は泣きもせず、ただ、じっと無言で見入っていて……」

《京都小6男児行方不明事件》安達結希くんが毎日スクールバスに乗る前に可愛がっていた近所の犬・ハチ。「都会の子じゃないから、怖がらないというか、(扱い)に慣れていた」と主人
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【写真】下校時、結希くんが「よく可愛がっていた」犬のハチ

 遺体が発見された翌日、息子さんは“学校へ行きたくない”と呟いたという。

「何度も“う~ん”と唸っていましたが、現実を受け止めきれず、葛藤していたのだと思います。子どもながらに“苦しいんやなぁ”と……。わが子が不憫でしたね」

 と、目に涙を溜めながら話してくれた。

 悲しみに暮れる南丹市。癒えない傷だけが、町に静かに残されている。