「花と器の調和が、素敵な空間をつくり出していました」
秋篠宮家の次女、佳子さまは4月8日、母親の紀子さまと一緒に東京・日本橋のデパートで開かれている「圓照寺門跡 山村御流いけばな展」を鑑賞した。そして、佳子さまは冒頭のような感想を述べた。
皇室とゆかりの深い寺院
奈良県にある圓照寺は、後水尾天皇(在位:1611年〜1629年)の第1皇女・文智女王によって開山されたといわれ、皇室とゆかりの深い寺院として知られている。山村御流は同寺の門跡が代々、家元を務める生け花の流派で、山や野に咲く草花を自然のまま仏前に供えるという。
会場には約70点の作品が展示され、二人は13代門跡で家元の萩原道秀さんの案内で生け花をじっくり見て回った。
東日本大震災で被災した福島県浪江町の「大堀相馬焼」の花器に、トチノキとシャクヤクを生けた作品の説明を聞きながら、紀子さまは「忘れないでいることは大切ですね」と感想を述べていたという。
《東日本大震災から15年という年に、初めて3人そろって福島県を訪れることを感慨深く思います。(略)双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」で花をお供えし、犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、これまでの福島の人々の苦難を思い、復興に尽力されてきた方々への敬意の念を新たに致しました。
(略)初めて福島県を訪れた愛子にとっても、今回の訪問は被災された方々や、復興を担う方々からお話を直接うかがう貴重な機会になることと思います。私たちそろって東日本大震災による被害の大きさを肌で感じるとともに、様々な苦難を乗り越えてこられた福島の人々の思いを改めて深く心に刻み、災害の記憶や教訓を引き継いでいくことの大切さについて思いを新たにいたします(略)》
天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまは4月6日から2日間の日程で、福島県を訪問した。両陛下が復興状況の視察を目的に同県を訪れるのは即位後初めてのことで、愛子さまにとっては初の福島訪問となった。
以前、この連載で触れたとおり、天皇ご一家は、東日本大震災から15年の節目に合わせて3月25日と26日に岩手、宮城両県への訪問を予定していたが、両陛下に風邪の症状がみられたため延期している。両陛下は福島訪問初日の夜、侍従を通じて前述したような感想を公表した。
ご一家は6日、東京電力福島第一原発が立地し、原発事故で全町避難を余儀なくされ、現在の居住人口が震災前の3パーセントに満たない双葉町を訪れた。濃紺のスーツ姿の三人は「東日本大震災・原子力災害伝承館」に到着すると、供花台に白い花を供え、海の方向に向かって深々と拝礼した。館内の柱にはこの地域で約4メートルの浸水被害があったことを示す目印があり、館長の説明に陛下は「4メートルですか」と言ってうなずいていた。ご一家は館内を視察した後、双葉町出身の被災者らと懇談した。






















