WBCも取材したスポーツライターは、「全体的に故障者が多い印象のシーズンです。もちろん偶然とも言えるのですが」と前置きしつつ、
「侍ジャパンの宮崎合宿直前にも、阪神タイガースの石井大智投手(28)が左アキレス腱を断裂する大怪我を負いました。石井投手もメンバーに選出されていたことで、例年よりも前倒しでコンディション調整をしていたようです。一方でWBCに出場しなかった選手に目を向けると、ファンが“そう”勘繰るのも無理はないのかなと」
例えば、間違いなくオファーを受けていたであろうシカゴ・カブスの今永昇太投手(32)。メジャーリーグ開幕から6試合に投げて2勝2敗、防御率3.15とローテーション投手として安定した投球を見せている。
また怪我のために代表辞退した埼玉西武ライオンズの平良海馬投手(26)も、開幕から5試合に投げて2勝。12球団最多の37イニングを投げて、防御率0.49と驚異的な活躍を見せている。両名とも結果を見れば「辞退」が功を奏したようにも映る。
WBC今大会への不満も影響か
「WBCでは打者専念した大谷翔平投手(31、ロサンゼルス・ドジャース)も、投手としては4試合で2勝、防御率0.38と無双状態。打撃は復調傾向にありますが、開幕後は調子を落としていたことから、やはり大会によって“ズレ”が生じていたとも考えられます」(前出・スポーツライター、以下同)
また前倒し調整やタイトな試合スケジュールに加えて、決勝トーナメント開催地であるアメリカ・マイアミまでのフライトもあった。この長時間の移動は思いのほか心身に負担とストレスがかかるそうで、特に復路もあった国内組には“足枷”になっていた可能性もある。
「ファン心理としても、視聴は地上波中継ではなくネットフリックスによる有料配信だったこと、またWBC史上ワーストとなるベスト8と、全体的に消化不良に思えた大会だっただけに余計に不満を増長させ、“WBCのせい”と責任転嫁されたように思います。
負ければ“戦犯”扱いされかねない、誹謗中傷されかねない中で責任とプレッシャーを背負い、また大怪我のリスクも孕む国際大会。自チームを応援する12球団のファン、そしてチームを勝たせることが仕事の監督からしてみれば正直、“次回は辞退してくれ”と願ったとしても無理はありませんよ」
昨年オフの契約更改で、将来的なメジャー挑戦を初めて口にした種市。そのキャリア設計も、今回の怪我で大きく狂ってしまったのかもしれない。

















