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ー もういっぺんフォーシームで行ってみ?

 4月26日のオリックスバファローズ戦に登板した、北海道日本ハムファイターズの有原航平投手(33)が4回途中8失点で大炎上。自身が4敗目を喫するともに、チームも4連敗して借金4と千葉ロッテマリーンズと並んで最下位となった。

 今季より福岡ソフトバンクホークスから移籍した有原は、4年20億円以上ともされる大型契約で6年ぶりに古巣復帰。しかし金額に見合った活躍を見せるどころではなく、試合後に新庄剛志監督(54)から2軍行きを命じられるなど、期待はずれと言うべき現状が待っていた。

 ソフトバンクでは2年連続で最多勝に輝いた、球界を代表する投手のひとりである有原。「優勝しないといけない年」と位置付ける新庄日ハムの“最後のピース”を担うはずが、5試合に登板して1勝4敗、防御率は8.23と散々な成績。

「いいとこなしやわ」不甲斐ないエースに苦言を呈したのは、日ハム元エースで野球解説者の岩本勉氏(54)。オリックスとの試合後に緊急でカメラを回したのか、自身のYouTubeチャンネルにて車内で撮った動画を公開した。

「有原航平、みんな心配になりますよね。僕が見ていて感じたこと」と前置きしつつ、

「去年も一昨年も最多勝とっている有原が、なんかもう“かわす”ピッチング。ごめんなさいね。僕も元ピッチャーで、実はこれで苦しんだんだけど、楽をしようとしてる。こういうピッチング」

 ここまでNPBで99勝(MLBでは3勝)を積み上げてきた有原だが、ここにきて「楽をしようとしている」というのだ。

 自身も1996年に二桁勝利を記録して一層の飛躍が期待されるも、手先のコントロールなどでアウトをとる“かわす”ピッチングに頼った経験を明かした岩本。結果を出せずにリリーフへの配置転換を言い渡され、それでも調子は戻ることなく2軍調整を命じられる。

 ここでコーチから授かったのが、「二桁勝利した時に戻ろうと思っても自分が後退するだけ。新しい自分、今の体力と今の野球感覚で何をするべきで、何をすることで自分の投球スタイルが輝くのかってのを取り組むように」とのアドバイス。

もういっぺんフォーシームで行ってみ?

日本ハムファイターズの中島卓也選手が投稿した、上沢直之投手らが顔を揃えた集合写真(公式インスタグラムより)
日本ハムファイターズの中島卓也選手が投稿した、上沢直之投手らが顔を揃えた集合写真(公式インスタグラムより)

 この助言を受けて身体を鍛えなおしたという岩本。33歳とベテランになった有原にも「まだまだ身体は元気」とした上で、

「ズドンズドン! 僕が有原にもし言えるとしたら、“もういっぺんフォーシームで行ってみ?”と」

 ボール先行からツーシームなどでストライクをとりにきて打たせる有原のデータは、すでに各球団が揃えているとのことから、

「もっぺん、アウトコースとインコースのフォーシームをドーンと。(キャッチャー)ミットの先通り越したら、そのままバックネットに当たるような(力強い)ボール。そっからフォーク、チェンジアップ(の配球)。チェンジアップめちゃくちゃいいから!」

 ソフトバンクでは去年と一昨年とピッチングのうまさで勝ってきた有原だが、「俺、まだ強いで」とばかりにストレートでも押せる新たなスタイルを見せることで、より“かわす”ピッチングも生きてくると力説する岩本。

「現状をしっかりと認めて、受け入れて新しい自分を作る。どうかね!?」自身の実体験も踏まえた、「優勝するには絶対必要」とする後輩へのアドバイスだった。

 2軍での調整から復帰した際には、“岩本流”を実践したエース・有原の姿が見られるのだろうか。