とにかく波瀾万丈! 超・スピード展開から目が離せない『風、薫る』。一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)は看護婦養成所へ。いよいよ“トレインドナース”への道を歩み始める。
りんと直美が歩む看護の道はとんでもない逆風だった
制作統括の松園武大さんに、知っていたら“へぇ”なトリビアから今後の見どころまで、教えてもらった。
ツボ1・レアなダブル主人公、かつバディもの
ダブル主人公の“朝ドラ”は『だんだん』('08年、三倉茉奈・三倉佳奈)や『ふたりっ子』('96年、岩崎ひろみ・菊池麻衣子)、『おんなは度胸』('92年、泉ピン子・桜井幸子)、『京、ふたり』('90年、山本陽子さん・畠田理恵)、『青春家族』('89年、いしだあゆみさん・清水美砂)などが思い浮かぶが、いずれも家族関係だった。縁もゆかりもない女性がバディを組むのは非常に珍しいが?
「本作は大関和さんと鈴木雅さんのふたりをモチーフにしています。例えば、りんが主人公で、その親友として直美がいる形も考えられました。しかし、ふたりであることの意味合いはすごく大きい気がしたんです。あの困難な時代に、ひとりでは成し遂げられなくても、ふたりだから乗り越えられた何かはあったんじゃないか。抱えきれないものがあったとき、そっと差し出される手の温かさ、尊さ。そういったことを主軸にしたいと思ったので、おのずと女性ふたりの主人公になりました。幼少期を描かなかったのは、りんと直美が出会い、看護の世界に入ってからをしっかりと描きたいと考えたからです」(松園さん、以下同)
ツボ2・他人を看護することは、卑しいと見なされていた
りんが暮らす那須の村でコロリ(コレラ)が流行した際、看病する下男に“お金のためによくやるわ”といった心ない言葉が投げかけられた。さらに、りんがトレインドナースになることを、母・美津(水野美紀)は大反対した。今の感覚では信じがたいが、当時、他人の看護をしてお金を得るのは卑しいことと見られていたよう。
「実際、大関和さんが牧師から“トレインドナースにならないか”と持ちかけられたとき、“当初は病人の世話をすることは卑しいと思っていた”と書き残しています。すぐには決心できず、何度か断ったそうです。でもその後、看護の道で生きていく決意をされた。そんな看護師の歴史自体、とても驚きましたし、意外でした。りんと直美が歩むのは、そんなとんでもない逆風の中なんです」

















