佳子さま誕生に眞子さんは
1994年12月29日、皇居内の宮内庁病院で佳子さまは生まれた。この日の夕方、秋篠宮さまと長女の小室眞子さん、上皇ご夫妻と長女の黒田清子さん(当時は紀宮さま)が相次いで宮内庁病院を訪れ、紀子さまを見舞っている。病院を出る上皇ご夫妻と清子さんを、秋篠宮さまと眞子さんが見送った。
当時3歳の眞子さんは、妹が生まれ姉となったのがとてもうれしかったのか、病院内から飛び出してきた。その後も、1人で玄関ポーチをバタバタと音を立てて歩き回るなど、少しもじっとしてはいない。「陛下、おめでとうございます」。記者がこのように声をかけると「どうもありがとう」と上皇さまは答えた。さらに、「赤ちゃんのご印象はいかがですか」との記者からの質問に、上皇さまと上皇后さまが前述したように笑顔で答えている。
「眞子ちゃんに似ていますか?」と、記者から聞かれた上皇后さまは、とっさに眞子さんを目で追いかけるが、彼女はそばにおらず、跳び回りながら車のところに行ってしまった。瞬間、記者たちから笑い声が起き、上皇ご夫妻も笑顔を見せた。
上皇ご夫妻と清子さんは同じ車で病院を後にしたが、眞子さんは「バイバイ」「バイバイ」と、小さな手をさかんに振りながら車が見えなくなるまで見送っていた。
早いもので今年の4月30日、佳子さまの祖父である上皇さまが退位して丸7年を迎えた。2019年のこの日、皇居・宮殿で行われた国の退位儀式「退位礼正殿の儀」で上皇さまは、
「即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは幸せなことでした」
などとお言葉を述べた。
また、上皇さまは天皇陛下としての最後の誕生日を迎える前に行われた、2018年12月の記者会見では、「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と、語っている。アメリカとイスラエルによるイラン攻撃など、戦火が世界に広がりつつある今、「令和」に生きる私たちにとっては、とても重い意味を持つ言葉だといえよう。
佳子さまは、成年を迎える前に行われた記者会見で、祖父母の上皇ご夫妻について、次のように話している。
「祖父母としての両陛下についてですが、お若かったころのご自身の経験などをよくお話ししてくださいます。日本をはじめ海外についての歴史や自然・文化などについてお話ししてくださることもあり、学ぶことが多いと感じております」
今でも、平成の天皇、皇后両陛下を懐かしく思い出す人は多いだろう。佳子さまも、忙しい公的な仕事の合間に上皇ご夫妻に会ってたくさんのことを学んでいただきたい。
<文/江森敬治>

















