息子さんは「穏やかでやさしい人でした」
現場宅近くで家庭菜園をしている70代女性は、ショック冷めやらぬ様子で言う。
「事件の前日、息子さん(哲也容疑者)と会話したばかりだったんです。私が農作業をしているときに話しかけてくれて“身体壊さないでね、やりすぎちゃダメよ、ほどほどにね”と心配してくれました。
どんな野菜も1個100円で販売しているんですが、作業を手伝ってくれたほか、“トマトとレタスが好きなんだ”と言って、トマト3個とレタス1個を買ってくれましたね。サラダにして食べると言っていました。会話するのは何回目かで、おとなしいけど穏やかでやさしい人でしたよ。
それだけに事件は辛く悲しかったです。そんなに苦しんでいたのであれば、少しでもグチを言ってくれればよかったのに。だれかにグチれば少しはラクになったかもしれないじゃないですか」
自宅には、榮子さんが利用するデイサービスの車が立ち寄るようになっていた。
榮子さんの知人男性は言う。
「榮子ちゃんは若いころから器量がよくて社交的だったんだよ。モテるからはっきりモノを言う。最近はすっかり腰が曲がっちゃって、それでもすれ違えば“たいへんね”などと心配してくれるやさしい一面があったんだ。哲ちゃんは子どものころから知っているけど、本当におとなしい子。でもね、何があっても、親に手をあげるなんて絶対ダメだよ」
地元の江戸川河川敷ではゴールデンウィークの5月3日と5日、1年で最も盛り上がる『春日部大凧あげ祭り』が開催された。地元に生まれ育った男性によると、80畳の大凧や子ども用の凧をあげるため、各戸1人は凧あげ要員を出すなど地域ぐるみで力を入れてきた。
地元育ちの哲也容疑者も、これまでに参加した可能性は高いという。しかし、凧を見上げてこの母子が並ぶことはもうない……。

















