メジャーリーグにおける規定投球回数は、チーム試合数と同じく162回。しかしながら2025年に到達した投手は両リーグ合わせてわずか30人で、大谷自身も2022年のロサンゼルス・エンゼルス時代に投じた166回の1度きりと、規定投球回数への到達は、それだけでも一流投手の証とされる狭き門なのだ。
そして3投手にはない、大谷だけに課される“ハンデ”こそ代名詞の“二刀流”。打者・大谷もまたドジャースには欠かせないという事実。
ロバーツ監督と起用法を話し合い
「特に主力が衰えを見せ始めている打線だけに、2年連続で50本塁打を放っている大谷の打棒は外せません。ワールドシリーズ3連覇がかかる指揮官のデーブ・ロバーツ監督(53)は、よほどのハプニングがない限りは打者として併用し続けるでしょう。
ですが、大谷もスーパーマンではありません。連戦や移動も多いメジャーの試合に出場し続けるのは肉体的にも精神的にも疲労が蓄積され、30歳を超えた大谷も身体も“二刀流”を維持できる限界が近づいている可能性もあります」
大谷の欠場について試合前、ロバーツ監督は起用法に関する話し合いがあったとして、本人からも「精神的な負荷は登板日が最も大きく、肉体的にはその翌日が最もきつい」との申し出があったことを明かした。
その大谷も7回無失点の快投を見せた試合後、やはり“二刀流”の負担を問われると、
「どうなんですかね……。今が(選手として)一番いいと思っているし、まだまだ若いと思っているので。頑張りたいなと思っています」
少しの間を置いた後に「まだまだ若い」と自負してみせた大谷。
長いメジャーの歴史上、ホームラン王を獲得した選手がサイ・ヤング賞を受賞した事実は当然ない。そんな偉業達成のためにも今シーズンは投手専念、とはいかないのが大谷なのだろう。

















