一時的に暴落しても半導体の需要は今後も高まるだろうという予想は、見事に的中。さらに値動きの激しいデイトレードの世界にのめり込み、着実に利益を積み上げていった。
投資は暴落こそチャンス
「投資は暴落こそチャンス。これは両親から教わった投資必勝法なんです。大事なことは、暴落したときに何を買うか決めておくこと。株価が下がるとパニックに陥りがちですが、あらかじめ『この価格まで下がったら買う』という銘柄リストを作って準備しておけば、感情に振り回されずに判断できます。
初心者の方は、身近な優待株から始めるのもおすすめです。自分が応援したいと思う企業や、よく使うお店なら、楽しみながら保有できますし、私のように配当利回り5%などの高配当銘柄を組み込んでおけば、多少の値動きがあっても配当金が入るから大丈夫、とどっしり構えられるはずですよ」
父は製造業の社長、母は不動産賃貸業を営む裕福な家庭で育ち、幼いころから株式投資は身近な存在だった。意外にも大学時代は極貧生活を送っていたという。
「親には薬学部の高額な学費を出してもらっただけで感謝しかありませんから、生活費はすべて自分のバイト代で賄っていました。100円の惣菜パン一つで1日過ごしたり、バイト先の社食で60円の小ライスと無料の漬物を山盛りにしてお腹をふくらませたり。
当時は母が所有するアパートを借りて1人暮らしをしていたのですが、家賃も全額母に払っていました。そもそも父も母もまったく贅沢をしない人なので、裕福という実感も薄かったですね。父の時計はノーブランドの1000円台のものだったし、母は私が小学生のときに愛用していたTシャツを平気で着ていました(笑)。
バブル崩壊を経験した両親は、華やかな生活を送る経営者が次々と消えていく姿を見てきて、物を大切にする、自分でできることは外注せずに自分で、といった姿勢が染みついていたんです」
その堅実っぷりは、現在のちょる子さんにもしっかり受け継がれているようだ。
「お風呂の残り湯で洗濯するような家庭だったので、私にとって節約は当たり前のこと。ガスの設定温度は冬でも38度以下と決めていますし、エアコンは極力使いません。私が節約のためにこまめに電気を消している横で、夫は平気で個室料3000円の飲食店を予約したりするのでイライラもしますけどね(笑)」
持ち前の投資センスと堅実な金銭感覚を武器に年収3000万円という目標を早々にクリアしたちょる子さんだが、育児との両立は過酷だったという。
「下の子が全然寝ないタイプだったので、2人目の育休中は正直しんどかったですね。チャートを確認できるのは娘たちが昼寝をする、わずかな時間。育児って社会から取り残されたような孤独感があるじゃないですか。
その中で、自分の判断一つで資産が変動する投資の世界は刺激的で、私って天才かも? と調子に乗ったり、1日で2400万円もの損失を経験して丸1日寝込んだり……。
それでも理不尽の極みである育児と比べれば、投資のほうがよっぽど楽です(笑)。相場はこちらが合わせればリターンが返ってきますが、育児はどれだけ努力しても、子どもの機嫌が直らなければ終わりですから」

















