雅子さまは天皇陛下が選ばれたお方

 注目された15日の全体会議では、早急に皇室典範の改正を目指す方針が明らかに。

森英介衆院議長は『立法府の総意』をまとめ、今国会会期中に皇室典範の改正を目指す考えを示しました。現在の国会中となれば、あと残り約2か月で改正案の作成までこぎつけることになります。これまで長年議論が停滞していたとは思えないスピード感での決着となりそうです

 中道の見解で注目されている2案について、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉教授は現実性のなさをこう指摘する。

正直、国民が受け入れるのは難しいというのが私の考えです。象徴天皇制というのはその方の人柄が大切です。幼少期から成長を見守ってきたからこそ、国民の支持を得てきたのです。これまで一般人だった人が過去にどのような活動をされていたかもわからない状況では、戸惑いが生じるでしょう

 一方、美智子さまや雅子さまは、ご結婚により、民間から皇室に入られたが、人々から広く受け入れられてきた。

5月13日に開催された令和8年全国赤十字大会。雅子さまは、白地に紺のラインが映えるお帽子とジャケットをお召しに。スカートのスリットもエレガント
5月13日に開催された令和8年全国赤十字大会。雅子さまは、白地に紺のラインが映えるお帽子とジャケットをお召しに。スカートのスリットもエレガント
【写真】93年6月、陛下が雅子さまと結婚された際の祝賀パレード。沿道には19万人の国民が集まり、テレビの最高視聴率は79・2%を記録した

例えば、雅子さまの場合は、天皇陛下(当時は皇太子)が選ばれたお方です。“恋愛結婚”ということもあり、日本中は祝福ムードに包まれました。しかし、養子案については、血筋があるとはいえ、陛下が選んだということではありません。そのような方に、年間に数千万から数億円の税金が費やされるということに、国民の理解が追いつかないのは当然のことです」(河西教授)

 それほどまでに差し迫った「皇族数確保」の問題。一方で、皇位継承については「悠仁さままでは揺るがせない」と、今回の議論に含まない姿勢を一貫している。この政府の姿勢に疑問を抱くのは、皇室の制度史と文化史に詳しい京都産業大学の所功名誉教授だ。