視聴には複数の選択肢
改めてNHKの動画配信サービスには、複数の選択肢が存在する。
『NHKプラス』は、受信契約を結んでいる世帯であれば追加料金なしで放送から一定期間内の見逃し配信が中心となる。一方、『NHKオンデマンド』は受信契約の有無にかかわらず誰でも利用できるが、月額990円の料金がかかる。過去の大河ドラマや朝ドラ、ドキュメンタリーなど豊富なアーカイブを視聴できる点が特徴だ。
今回のNetflix世界配信は、これらとは別枠の「外部事業者への有料提供」という位置づけとなる。NHKは「放送法第20条第2項第3号で定められているもので、NHKが行うことができる業務のうち、協会が放送した放送番組等を、他の事業者からの求めに応じ、有料で提供するもの」と説明しており、Netflixから収益を得る形となる。
視聴者からすれば、NHK作品を見るのに複数の選択肢と料金体系が存在することになり、分かりにくさは否めないだろう。
「総務省『放送法の一部を改正する法律案の概要』によると、2022年成立の改正放送法によりNHKには『還元目的積立金』制度が導入されています。利益が生じた場合、その一定額を積立金として積み立てることを義務付け、受信料の引下げ原資に充てるということですが、ネットフリックス配信が将来の受信料値下げに充当されるのか疑問です」
今回の取り組みは、公共放送のコンテンツのあり方と受信料制度の透明性を問う形になりそうだーー。

















