「本当に不便」広島が“最大の障壁”に

「巨人、阪神という2大人気球団があることにあぐらをかいた」という見方をするファンも少なくないが、セ・リーグがコンテンツを一括管理できない最大の障壁となっているのは、実は広島なのだという。

「広島は地方の放送局や新聞社との結びつきを極めて重視しており、球団独自のアプリも地元メディアと共同で運営しています。ネットでのライブ配信を広く許可すると、地元の地上波放送の視聴率に影響が出るため、慎重な構えを崩していません。

 実際、スポーツ配信大手の『DAZN』でも広島だけがNGで『11球団』という中途端な状態が続いています。それでいて、なぜかスポーツ専門チャンネル『J SPORTS』にだけはライブ配信を許可しており、その個別の対応がファンにとってはさらに分かりにくさを生む原因となっています」(テレビ関係者)

監督会議に参加したセ・リーグ監督。前列右から、阪神タイガースの藤川球児監督、横浜DeNAベイスターズの相川亮二監督、読売ジャイアンツの阿部慎之助監督、中日ドラゴンズの井上一樹監督、広島東洋カープの新井貴浩監督、東京ヤクルトスワローズの池山隆寛監督
監督会議に参加したセ・リーグ監督。前列右から、阪神タイガースの藤川球児監督、横浜DeNAベイスターズの相川亮二監督、読売ジャイアンツの阿部慎之助監督、中日ドラゴンズの井上一樹監督、広島東洋カープの新井貴浩監督、東京ヤクルトスワローズの池山隆寛監督
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 ネット上でも、セ・リーグの配信環境の悪さや広島の姿勢に対して、「パ・リーグファンからすると、交流戦で広島主催の試合になった途端にネットで観戦できなくなるのが本当に不便」「地元を離れて遠方に住んでいる広島ファンもたくさんいるのに」「セ・リーグも広島を除いた5球団だけで先に統一プラットフォームを作ってしまえばいいのではないか」といった声が聞かれる。

「球団が厳しい時代に地元メディアに支えられたという恩義があるのは理解できますが、権利が一本化されないデメリットは小さくありません。海外展開やリーグ全体のスポンサー契約が難しくなり、デジタル化による顧客データの蓄積や分析といった将来的な成長の種を逃している側面は否めないでしょう」(広告代理店関係者)

 パ・リーグが、デジタルネイティブ世代を取り込んで将来的なファン層の拡大に向けた基盤を完全に整えたのに対し、セ・リーグはいまだ足並みが揃わぬまま。交流戦でパ・リーグに“フルボッコ”にされるようなことがあれば、セ・リーグ人気はさらに危うくなりそうだが……。