弁護士の見解は…

 アディーレ法律事務所の正木裕美弁護士によると、

《旭川女子高生事件》事件発生から裁判までの経過
《旭川女子高生事件》事件発生から裁判までの経過
【写真】遺族は「極刑を望みます」事件発生から判決までの経過

「現在の裁判実務では、死刑のハードルが非常に高く、特に被害者が1人のケースでは、死刑が回避される傾向が相対的に強いです。もちろん例外もありますが、それは身代金目的や保険金目的、凄惨な性犯罪を伴う事件、あるいは綿密に練られた高度な計画性が認められた場合など。

 今回は、確かに残虐な事件ではありますが、これまでの前例に照らし合わせると、死刑が選択される可能性は低いと言わざるを得ません」

 現実的に内田被告には、どのような判決が下される可能性が高いのか。

「共犯の女に懲役23年の判決が確定しています。検察側の主張どおり、内田被告がすべての主導権を握っていたと認定されれば、それより重い刑になるのは間違いありません。私の見解としては、懲役25年から、求刑どおりである懲役27年前後の有期刑が最も有力なラインだと考えています」(正木弁護士、以下同)

 裁判所が事件の悪質性を極限まで重く見た場合でも、求刑を超える判決の可能性は低いという。

「法律上、裁判所が求刑を上回る判決を出すことは可能です。しかし、今回の裁判では懲役の上限は27年になります。死刑や無期懲役は難しいので、求刑を超える判決の可能性は低いと考えられます」

 6月22日、裁判員たちはどのような結論を導き出すのか。どのような判決が言い渡されたとしても、17歳の少女の未来が戻ることはない。そして遺族が失った日常もまた、二度と戻ることはないのである。