「イーグルスが何ができて、何ができていないのかをしっかり見極めて。もちろん私1人の力ではできないのはわかっていますので、ここにいる石井GMの力を借りて、スタッフ、コーチ陣もイーグルスのことをよく知っている人はたくさんいると思うので、コミュニケーションをとりながら、前に進んでいけたらなと考えています」
“置き物”のようなGMを見かねたのか、ヤクルトスワローズ時代では後輩だった“上司”を気遣うように話題を隣りに振る吉井監督。それでもGMは小さくウンウンと頷くのみで、結局はひと言も発することなく質疑応答は終了。
あらためて球団トップの3人で握手を交わすこともなく、降壇時に何やら新監督に一声かけて場を後にするGMだった。
球団の重役に就きながらも「ネームプレートなし、握手なし、会話なし」の会見に出席した石井GM。まるで借りて来た猫のように、おとなしく居座り続けるだけだった姿に、「楽天の体質を表しているようです」とは、パ・リーグ球団を取材するスポーツライターの見解。
会話どころか、視線すら向けられず
「会見では、むしろ吉井さんよりもマイクを持つ時間が多かった三木谷オーナー。J1リーグ『ヴィッセル神戸』でも、オーナーとして辣腕を振るって強豪チームに変化させただけに、会見でも“フィジカル、メンタル、メカニクス”といった専門的、科学的視点からの持論が目立ちました。
これだけの知識を持ち、さらに成功体験もあるオーナーだけに“現場介入”が囁かれてしまうのも無理はなく、石井さんもGMの立場とはいえ、オーナーの“言いなり”になっている現状があるように思います」
三木谷オーナーが球場を訪れる際には“腰巾着”のようについて回り、アテンド役に徹している石井GM。その時に聞いているだろう“アドバイス”を、監督やコーチら首脳陣に良かれと伝えているのかもしれない。
「ただ会見で気になったのが、三木谷オーナーが石井さんに話させるどころか、視線すら向けようとしなかったこと。楽天球団のHPでも早速、就任会見の様子が伝えられていますが、石井GMも立ち会った質疑応答には触れず、掲載されたのもオーナーと監督の写真だけ。さも、GMはいないかのような扱いです。
いつまでも結果を出せないGMに、さすがのオーナーも我慢の限界なのか。6月19日から再開されるリーグ戦で再び負けが込むようであれば、今度は監督ではなく、GMの責任を問われるのではないでしょうか」(前出・スポーツライター)
GMといえば聞こえはいいが、楽天的な気持ちで務まる仕事ではなさそうだ。

















