目次
Page 1
ー 『DAZN』に重なる批判

 待ちに待った4年に1度の祭典。日本代表の初戦でそれは起こった。

『DAZN』に重なる批判

「キックオフ直後からもう音声はおかしかった。実況アナが“ボールは堂安へ!”と伝えているのに、画面に映る堂安律はとっくに別の選手へパスを出しているというような。映像と音声の大きなズレですね」(サッカーライター、以下同)

 日本時間6月15日、早朝5時、W杯・北中米大会における日本代表の初戦・オランダ戦がキックオフ。放送したのはNHK、そして大会全試合を生配信するスポーツ配信プラットフォーム「DAZN」。

「音ズレは3秒ほどだったと思いますが、サッカーは3秒で局面が大きく変わる。それだけでなく元代表選手である内田篤人さんら解説者の声が割れる、その他ノイズや途切れ。

 この試合では元日本代表でアメリカでもプレーしていた久保裕也さんもゲスト解説でしたが、マイクの設定が悪かったのか、試合開始からしばらくは彼の声だけ異常に小さかった」

 このトラブルは電波を使った“放送”となるNHKではなく、ネット配信のDAZNで起こった。SNSは苦情・批判であふれる事態に……。

 そもそもDAZNは、今大会の本番前からトラブルで炎上している。

「今回のW杯からDAZNで視聴したい層に向けたプランが、《月額980円》という文字を大きく掲げながら、途中解約できない年間プランで、総額は2万6340円。よく読めばわかるという人もいますが、その表示は非常にわかりにくく、国民生活センターに報告した利用者もいたようです」

 殺到する批判を受けてDAZNは、6月13日に謝罪。だが、その謝罪文の言葉遣いも“引っかかり”を覚えるような表現で……。

《一部月額プランと受け取れる記載がなされていたことが発覚いたしました》(DAZN公式サイトより)

批判を受けてDAZNは謝罪。解約を受け入れる旨を発表した(DAZN公式より)
批判を受けてDAZNは謝罪。解約を受け入れる旨を発表した(DAZN公式より)

「“記載がなされていたことが発覚”って、ちょっと人ごとすぎる表現ではないか。このような文言は、“十分に注意を払っていたけど、予期せぬ事態や事故が起こった”ときに表現するようなものですよね」

 謝罪後の6月18日、DAZNは問題となっていたプランの新規受け付けを停止。しかし、批判は契約プランだけではない。

「DAZNはテレビ放送と比較してタイムラグが必ず発生します。今回のW杯では日本戦に限らず、NHKや民放のテレビ放送より30秒ほど遅れるラグがあります。また月額料金は上がり続けており、そのわりにCMは増え続けている。

 スタンダードプランで月額4200円と高額にもかかわらず。今大会でも試合中にCMが入る興ざめな作りになっており、そこに対する批判も多いですね」

 日本代表が優勝を目指し、果敢に戦っている一方で、新たな問題や炎上は、せめて大会中はもうナシにしてほしいが……。