効果を実感するまでの期間には個人差があるが、早い人では4〜6週間ほどで変化を感じることもあるという。

「それでは意味がない」医師が警鐘、効果を左右するポイント

 ただし、中山先生が何より大切だと強調するのは「続けること」だ。

 どれほど効果的な運動でも、数日でやめてしまえば意味がない。反対に、負荷が軽くても毎日続ければ身体は少しずつ変わっていく。その点、ゆる体操は特別な道具や広いスペースを必要としない。自宅でできるため、運動習慣がない人でも始めやすい。

「テレビを見ながらでも、歯磨き中でも、ドライヤーをかけながらでも構いません。日常生活の中に組み込んでしまうのが続けるコツです」

 外出がおっくうな人や運動が苦手な人でも取り組みやすく、天候にも左右されない。忙しい人でも無理なく続けられるのは大きなメリットだろう。ただし、無理は禁物。体操は壁や机など支えのある場所で行い、痛みや強い違和感がある場合は中止すること。膝や股関節に持病がある人は、主治医に相談してから行うと安心だ。

手軽なゴムハンドでさらに筋力アップ

 体操に慣れてきた人には、ゴムバンドを使った「ゆる加圧」という方法もある。太ももの付け根近くに専用のゴムバンドを軽く巻き、同じ体操を行うものだ。筋肉への刺激が高まり、より効率よく筋力アップを目指せるという。ゴムバンドは100円ショップなどで売っている幅3センチほどのものを使用。ゴムを巻く時間は2分以内を目途にする。

手軽なゴムバンドを使えばさらに筋力アップ
手軽なゴムバンドを使えばさらに筋力アップ

「まずは通常の体操を習慣にすることが先決です。そのうえで物足りなくなった方は、次のステップとして取り入れてみるといいでしょう」

 まずは1日1分。今日から始めるその習慣が、10年後も自分の足で元気に歩き続けるための土台になるはずだ。