目次
Page 1
ー 「AIの詐欺広告かと」ツッコミの嵐

 

「マネーロンダリングで特殊詐欺に加担した若者の末路です!」

 鋭い視線でこちらを見つめ、手にした原稿をグシャグシャに握り潰しながら力強く言い放った男性――。警察庁の公式X(旧ツイッター)上で公開された映像に登場したのは、元TOKIOの城島茂だ。

「AIの詐欺広告かと」ツッコミの嵐

 7月10日にアップされたのは、「送金犯罪」に関して注意喚起を行う犯罪防止動画。

「城島さんは、2018年に警察庁の“特別防犯支援官”に就任。以降、特殊詐欺被害の防止を呼びかける活動を行なってきました。今回の動画は、公開同日から改正犯収法(犯罪収益移転防止法)が施行されることでアップされたものです。報道番組のキャスターに扮した城島さんが、犯罪に関するニュースを取り上げるをような内容で、“犯罪グループに自分名義の口座を売った営業マンは、会社を解雇! 銀行口座は凍結!”“SNSの指示通り、自分名義の口座に送られた金銭を犯罪グループ指定口座に送った大学生は、退学処分!”と荒々しく説明しています」(スポーツ紙記者)

 その後、「バイト感覚だったのに……転落人生」と言いながら原稿用紙を放り投げ、「これは犯罪だ!」と城島がこちらを睨みつける様子で終わる動画。力強く犯罪防止を語りかけた城島だが、世間の反応は予想外なものだった。

「送金犯罪」に関して注意喚起を行う警察庁の犯罪防止動画に出演した元TOKIOの城島茂(警察庁の公式Xより)
「送金犯罪」に関して注意喚起を行う警察庁の犯罪防止動画に出演した元TOKIOの城島茂(警察庁の公式Xより)

「2025年12月1日にも、警視庁の無料防犯アプリ『デジポリス』の新機能説明式典に登場するなどしてきた城島さんですが、世間的には彼の活動への認知度はそこまで高くなかった模様。元人気アイドルというキャスティングに、あまりの熱演ぶりも相まって、“初手AIかな?って思ったけどリーダーやないかい”“アカン…。この動画がAIっぽいせいでこのアカウント自体も偽物だと思ってしまう”“AIの詐欺広告かと思ったw”“どう見てもAIにしか見えない”などの声が殺到しています」(前出・スポーツ紙記者)

 ネットユーザーたちからこのような声が上がるのも無理はなく、昨今は著名人を利用した生成AIによる“詐欺広告”が大きな問題となっている。その内容は映像だけでなく、音声も使用した巧妙なもの。2025年7月には、実業家の前澤友作氏がXで《これに騙される人はさすがにいないと思うけど、念のため注意喚起しておきます。これはフェイクですのでお気をつけください》と、詐欺広告の動画を引用した上で被害を訴えている。

 犯罪防止を訴えるはずの動画が被った、まさかの“詐欺広告”疑惑。真偽を見分ける目も含めての、警察庁の注意喚起だった……?